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*59*
四章残された希望論
「そうでしたか・・・。それほどまでに僕はあの人の人生を・・・。」
「違いますよ。」
「えっ?」
目を丸くするアオバ。僕は、目の前のアオバを守りたいのか?
馬鹿らしい。
だけど、父さんに関わってほしくなかった。
「貴方が実験の原因でも、披険体や完成型であっても・・・あの実験をしたのは父さんなんだ。そう・・・父さんなんだ。」
父さんが、行ったんだ。だから、気にやまないでほしい。もう、
いいんだ。
「・・・君は優しい。だから話します。君のお父さんが命をかけて変えようとした・・・。あの戦争の結末を・・・。」
「戦争・・・?そんなものは無いはずでは・・・。」
微かに思い出す。二つの事実。
遠い昔に人が化け物と戦をしたという、父さんの言葉。
親友を失ったあのゲーム内の戦争。
それは、偶然か。いや、故に必然。
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