完結小説図書館
<< 小説一覧に戻る
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~
*101*
終章引きニート感情論
夢なら、醒めればいいのに・・・。
何度祈ったか、何度願ったか、
僕は暗い室内を進みながら思い出す。
始まりは、ゲームで夢にしてはリアルだった。憎悪の中を駆け巡り、友を失い、初めて憎悪を知った。
次は、狼さんとの出会い。彼に刃向かい、相対したことで、殺意をこの身に感じて、初めて恐怖を知った。
アオバとの出会い。様々な現実と事実を聞き、その中で必死にもがいた父さんから、初めて愛情を知った。
狼さんとの再会、圧倒的な力の前に自分の無力さを思い知らされて、初めて悔しさを知った。
最後に主人と出会う。彼の夢や希望、現在と絶望を知り、彼の死から、初めて悲しみを知った。
失い続け、成長できた気はしない。それでも、僕は生きている。生きて、家から踏みだし、この体で世界や感情を感じている。後悔はした。後悔ばかりした。それでも、僕はこの感情に従い前に進む。
復讐が、僕の意味だ。
だから負けない。
PR