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*102*
終章引きニート感情論
「広間・・・?」
そこは、まさに広間だった。黒と白の壁が遠くに見える。気が狂いそうな白と黒の中に一つ。鎧に身を包んだ男。
見るからに安い鉄の鎧と、腰には鉄の剣、兵士と名乗っているのと同義だ。
「小手調べ、か。行きます・・・。」
僕の言葉に男は力を体に込める。黒い靄が男を包み、隠していく。
「え、いやいや・・・。」
黒い靄が天井まで上がり強風が男から溢れでるように吹き荒れる。
男は、正体を表す。
人より大きな体、危険な灰色の鎧と力強さを醸し出す斧、青いモヒカン、印象的な赤いベルト、珍しいモンスター。
あくまのきし。
「まじ?」
あわてる僕に斧を構える。
「待って待って・・・ちょ・・・。」
振り降ろされる斧をかろうじてかわし、杖を握る。
「ですよねぇー・・・。あぁもう、勝負!!」
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