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*29*
参章現実という絶望論
僕は生きている。この散らかりきった、一年出たことの無い部屋で生きている。なぜ、生きている。
「なんで、なんで。」
そういえば、自分が居たのはゲーム世界で・・・。
腹に手を当てる。その手は、液体の感触を受け取る。
そう、受け取ったのだ。
「おい、じゃあ。まさか・・・、」
あそこは“現実”。これもあれも・・・。
僕は、じゃあ
人を殺した?
仲間を撃った?
友に
あいつらに
助けられた?
脳が荒れ狂う。血が流れ続け、床を染める。臓府をぶちまけそうだ。床に爪をたてる、爪が力を受け、指から跳ねていく。
そして、脳裏に浮かぶ。
さよならを告げる友の笑顔。
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