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＊紹介文／目次＊

重なる世界の続編小説です。一応、ドラクエXの二次創作ですが。全く違った世界が広がってます。ご了承ください。
前作が完結にあるので、よんでみてくださるとありがたいです。

主人公
【名前】雨祢氷見弥
【性別】男
【年齢】13

簡易あらすじ
魔物や多種族が暮らす、自然豊かなアストルティア。科学が発展した、グリーディア。異質な二つの世界を行き来してしまった、九佐駄男は二つの世界を一つにしてしまう。
そんな現象から二十年、引きニートの主人公は、異質な世界の異質で平凡な暮らしを行っていた。感情、それを巡る感情の葛藤に、少年は迷いだす・・・。

10～ 20～ 30～ 40～ 50～ 60～ 70～ 80～ 90～ 100～ 110～

＊32＊

参章現実という絶望論

架狩狼、架狩なんて名字聞いたことはないが・・・。
「そうだ、腹・・・。あなたがやってくれたんですか？」
「あまり、きれいには縫えてないがな。」
言われた腹を見る。
どこがきれいに縫えてないだ。寸分の狂いもない。神業としか・・・、
「医療は苦手なんだ。」
これで・・・。
「そんなことより、」
言って立ち上がる狼。諸動作が荒々しい気がする。荒々しく感じる。その中で落ち着いてるような・・・。
「お前は、どうするんだ？」

唐突に、無鉄砲に、予兆なく、予期せず、
そんな、簡単な、単純な、シンプルで、明解な、
言葉。
言葉。
現実を指す。戯れ言なき、虚言であるはずもない。ただの疑問文は、
僕に、突き刺さる。いや、貫き、抉り、蹂躙し、
絶望を確認しろと、脳を、心を、侵していく。