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*33*
参章現実という絶望論
「僕は・・・、僕は許さない。あの爺を、“あのゲームに関わった者”を・・・・。」
それが本音だった。故に愚かだった。
狼を纏う空気、いやこの空間が変わった。狼という器から、こぼれたもの。
殺意、害意、悪意、妬み、苛立ち、怒り、恨み、怨念、邪気、殺気、怒気
悲しみ。
息が出来ないんじゃない。息する事さえ、おびえさせる。同じ場所、同じ時間に居ることを後悔させられる。
怖いと思う気もしない。むしろ、すがすがしいまでに感じる。神々しいまでに、身に染みる。汗が止まらない。自分は生きていると信じられない。確証を持てない。
その口は重々しく開かれ・・・。
「無駄死にだ。お前じゃ、相手にもならない。諦めろ、お前相応に生きてろ。
俺やあいつにはなるな・・・。」
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