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*34*
参章現実という絶望論
諦めろ・・・?
諦めるべき・・・?
おそらく正しい。
「・・・ふざけんなよ・・・。」
「・・・」
「僕は・・・諦めない・・・。無駄死に?
上等っ!無様に滑稽に無意味に愚かにっ!当たって砕けて、あいつらへの感謝を証明してやるよ!!」
声は震えていた。足は揺れていた。それでも、
なにもできない自分を見たくなかった。
「・・・そうか。それが、感情・・・。」
狼は俯きなにかを思い出す。そして、
「っフ、馬鹿げているっ!結局は自らの保身か!友の死はあくまできっかけかよ!!ぁあ、これが人か。ギャハハハ、クハハハ、ジャハハハ!!滑稽?傑作だ!所詮、愚かだ。無様だ。奇跡なんて、演出を望みやがって・・・。
ありがとう、少年。目が冷めた。」
怖い、恐ろしい、これが狼か。むき出しの刃?いや、もっと。架狩狼とは、
こうだったのか。
「火羅、殺してやる。無駄に無意味に無作為に、俺は狂い病んで堕ちていく。そうして・・・。
“生きよう”」
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