完結小説図書館
<< 小説一覧に戻る
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~
*83*
五章空虚な持論
ボロボロ、であった。肋骨は折れ、腕は逆に曲がり、肺にもダメージを負ってしまっている。
死んだはずの僕が正規の医者にみて貰えるはずもなく、僕は闇医者を利用した。法外な額を取られはしたが、こちらの事情には口を出さないでくれるみたいだ。自分自身もベホイミを使用し、早めに退院した。それでも、一ヶ月は懸かってしまった。
さて、あのボタンや、狼さんが叫んだ名前、たしか火羅。それも気にはなったが、それ以上に、
自らの弱さを痛感した。
一撃も与えることが出来ていない。それが、現状。
なら、修行でもするか?
馬鹿らしい。そんな、暇はない。少しでも早く、あのジジイを殺す。それが僕の意味だ。
許さない。逃がさない。絶対に殺す。
“それは、なんで?”
PR