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「第44話伝説のポケモンからの試練、仲間の思いを背負って」パート4
アイコ現在の手持ち
ゴウカザル、ルカリオ、ムクホーク、ストライク(戦闘中)、ゴローン(戦闘中)、エムリット(戦闘中)
「グオオオオオオ!」
グラードンは爪を地面に引っ掻いて岩を飛ばして来た。ゴローンとエムリットはこれをかわして、ストライクは鎌で岩を地面に叩き落とした。
「きゃっ!」
岩が地面にぶつかってその破片がアイコを巻き込んだ。
「・・・・!」
それを見たストライクはエテボースと戦った時を思い出した。あの時もアイコを心配してその隙をつかれたのだ。グラードンが地面を引っ掻き岩を飛ばして来た。
「ストライク!」
ストライクは鎌の腕で岩を器用に挟んだ。そしてそれを投げると、後ろ蹴りをして岩を飛ばした。岩はグラードンに命中して仰け反らせた。
「ストちゃん!」
「ラーイク!」
アイコがやったね、と声をかけると、ストライクは鎌の腕を上げた。
(やりますね、では、これはどうです!)
グラードンがかえんほうしゃを吹いてきた。
「ストちゃん、ジャンプよ!」
「ストライク!」
アイコの指示でストライクはジャンプしてかえんほうしゃをかわした。
(よけても、次があるよ!)
アグノムがかえんほうしゃを吹いてストライクを落としにかかった。
「ゴロちゃん、がんせきふうじよ!」
「ゴロ!」
アイコの指示でゴローンはストライクの邪魔はさせないと、がんせきふうじでアグノムを攻撃した。ストライクはアグノムを飛び越えて、エアスラッシュでグラードンを攻撃、地面に着地して十文字にきりさくをして攻撃した。そしてバック宙をしてアイコの方へと戻った。
(やるね、段々らしくなってきたんじゃない?)
アグノムとユクシーはアイコが自分の心の強さを取り戻しつつあることを感じ始めた。
(ですが勝負は最後まで分かりませんよ!)
グラードンが穴を掘って攻撃に出ようとした。
「ゴロちゃん、ステルスロックよ!」
アイコが指示を出した。ゴローンは尖った岩をばらまいて、グラードンに穴を掘らせないようにした。
「ストちゃん、エアスラッシュ!ゴロちゃん、ロックブラストよ!」
「ストライクーっ!」
「ゴローン!!」
アイコの指示でストライクとゴローンはエアスラッシュとロックブラストをグラードンに向けて放った。グラードンは爪を振るってゴローンの飛ばした岩を叩き落とし、アグノムはひかりのかべを張ってエアスラッシュを防いだ。
「今よ、エムリットちゃん!」
「きょううううん!」
アイコの合図でエムリットが動いた。素早く移動してアグノムを追い越してグラードンに迫った。
(まさか・・・!)
アグノムがアイコの作戦に気付いた。ストライク達に自分達を牽制させている隙にエムリットで勝負を決しようというのである。
「サイケこうせん!」
アイコが言うと、エムリットはサイケこうせんでグラードンを攻撃して、隙が出たところでサイコキネシスを使いグラードンを宙に上げた。
「れいとうビーム!」
「きょううううん!」
アイコの指示と共にエムリットはれいとうビームをグラードンに放った。れいとうビームを受けたグラードンは遂に爆発してユクシーの姿に戻った。アグノムはユクシーの腕を急いで担いだ。
「やった!」
アイコはグラードンを倒したことを喜んだ。エムリット達も同じだった。ユクシーとアグノムが口を開いた。
(さすがだよ。君はポケモンにとって大事な何かを理解したみたいだね)
(大切なのは心、恐れない心と相手を信頼する心です。その心を忘れないでください)
アグノムとユクシーは微笑を浮かべて、アイコが真に強い心を手にしたことを心から祝福した。
「ありがとうございます、私、頑張りますね。さあ、行くよ皆!」
アイコはアグノムとユクシーに礼をすると、エムリット達を連れてナギサシティへと進んで行った。アグノムとユクシーはお互いの顔を合わせると自分たちのいた湖へと帰っていった・・・。