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ポケモンストーリー ダイヤモンド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 123ページ)
関連タグ: ポケモン ダイヤモンド バトル 冒険 恋愛要素 
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「第45話リベンジ、アイコVSデンジ」パート3

アイコ現在の手持ち
ゴウカザル、ルカリオ、ムクホーク、ストライク、ゴローン、エムリット(戦闘中)

 エムリットはアイコの指示でれいとうビームを放った。
「レーン!」
 レントラーはほうでんをやめると、キバを開いて、ビームを噛みちぎった。
「!」
「レントラー、もう一度ほうでんだ!」
 デンジの指示でレントラーは再びほうでんを放ってきた。エムリットはこれをかわしながら隙を窺った。
(まだ、まだよ!)
 アイコは冷静になり、エムリットにチャンスを窺うよう相槌をした。エムリットはレントラーの攻撃をかわしていった。レントラーが強力な電撃を浴びせようとエネルギーを溜め始めた。
「今よ!」
 アイコの指示でエムリットはレントラーに接近した。間近まで来てれいとうビームを直撃させた。
「グウ!」
「何い?!」
 レントラーが驚くのも束の間、エムリットはスピードスターを連射して攻撃して、じんつうりきでレントラーを宙に上げた。
「サイコキネシス!」
 アイコの掛け声と共にエムリットはサイコキネシスをレントラーに放った。レントラーは地面に落下してドシーンと音を立てた。
「グ、グググ、レーン!」
 レントラーは苦し紛れに10万ボルトを放ったが、エムリットはひかりのかべでガードした。レントラーは遂に体力が切れて力尽きた。
「まさか・・・」
「やった、やったよーっ!」
 アイコはデンジに勝利して喜んだ。エムリットも同じである。嬉しさからアイコの廻りを回り始めた。
「俺が負けたか、ふふ、面白い、いい勝負だったよ。負けたけれども、こんなにも清々しい気持ちになったのは始めてだ。まさかここまで強くなっていたとはね」
「デンジさん、笑った・・・」
 涼しい笑顔を浮かべたデンジにアイコは新鮮な気持ちになった。
「俺に勝った証としてこれを受け取ってくれ」
 デンジはアイコにナギサジム公認のビーコンバッジを渡した。
「それから、君に言わなければならないことがある」
「何ですか?」
「実はあの時・・・」
 デンジが話したこと、それは親友であるオーバが自分にお願いしたことだった。
「そう言えば・・・」
 アイコも、あの時オーバが話があると言って先にジムに入ったことがあったのだ。
 そしてその話は、もし、アイコを倒してしまった場合は、ポケモンリーグで待っていて欲しいというものだった。
「あいつ、君との勝負をしたがっていてね、強くなって戻ってくるかもしれないから、その時までポケモンリーグに挑戦するフリをして待っていて欲しい、てね」
「オーバさんが?」
「まあ、俺はそのための汚れ役になったものかな・・。でも、やはり挑戦したいけどね。いや、君から行きなよ。そして、君の実力を、あいつや四天王たちに存分に披露してくれ。君の勝利を祈っている」
 デンジはアイコを励まして、背を向けてナギサシティに去っていった。
「デンジさん、ありがとう・・・」
 アイコはデンジを見届けて、四天王の門へと歩き始めた・・・。

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