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ポケモンストーリー ダイヤモンド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 123ページ)
関連タグ: ポケモン ダイヤモンド バトル 冒険 恋愛要素 
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「第47話VS四天王キクノ!」パート1

アイコ現在の手持ち
ゴウカザル、ルカリオ、ムクホーク、ストライク、スカタンク、エムリット

 リョウを倒したアイコは次の回に到着した。緑がメインのリョウのステージとは違い、黄色がメインのステージだった。
「失礼します」
「あらあら、とても元気そうな女の子ね。それにポケモン達も強そうで」
 そこで待っていたのは白いコートに太陽のように優しい笑顔を浮かべた壮年の女性だった。見るだけでも穏やかな人柄が伝わってくる。
「おほほ、私はキクノ。四天王でじめんタイプの使い手なの」
「アイコと言います。よろしくお願いします」
 優しげな笑顔にアイコはペコリとお辞儀をした。
「リョウさんを倒すなんてさすがよ。それに、貴方の強さ。見ているだけでも伝わってくるわ。さて、おばあさんが貴方の相手をして差し上げます。準備はいいかしら?」
 キクノはボールを三つ投げて、カバルドン、ゴローニャ、ナマズンの三体を繰り出して来た。
「トリプルバトルでいきましょう。三匹を全員倒した方が勝ちよ。それでもいいかしら?」
「はい、大丈夫です。行くよ、皆」
 アイコはボールを三つ投げて、ストライク、スカタンク、ルカリオを出現させた。
「さあ、カバルドン」
「カバルドーっ!」
 キクノの合図でカバルドンはとくせいのすなおこしで、ステージ中にすなあらしを起こした。飛ぶ砂にムクホークとストライクは目に砂が入るのを気にしていた。
「ゴローニャ、ころがるよ!」
「ゴロン!」
 キクノの指示でゴローニャが先に動いた。ころがるをしてストライクに迫ってきた。
「ストちゃん、メタルクロー!」
「ストライク!」
 アイコの指示でストライクは鎌の腕をクロス字にしてジャンプしてゴローニャにアタックした。ゴローニャは怯んで、そこでストライクはメタルクローを振るった。
「ピーっ!」
 ムクホークが急旋回して、インファイトでゴローニャを倒そうとした。
「ナマズン、みすのはどうよ!」
「ズーン!」
 キクノがナマズンにみずのはどうを指示した。ナマズンはこれを発射してムクホークの攻撃を阻止した。
「ルカちゃん、はどうだん!」
「ガウ!」
 アイコの指示でルカリオがはどうだんを飛ばした。しかし、カバルドンが地面を叩いて砂を撒き散らして、目くらましをさせた。はどうだんは命中せず、カバルドン等三体はなんともない顔をした。
「さて、次はこれで行くわよ」
「カバ・・・」
 キクノの指示を聞いたカバルドンは体中の穴から砂を飛ばして来た。砂はあたり一面を覆ってアイコ達の視界を奪った。
「う、見えない」
「ガウウ・・・」
「スト・・・」
 ルカリオ達は辺りを見回して敵の動向を探った。するとどこからか、みずのはどうとロックブラストが飛んできて、ルカリオとストライクを攻撃した。
「ガウ?!」
「スト?!」
 ルカリオとストライクは見えない敵の攻撃に苦戦した。
ドーン!
 更に地面からカバルドンが出てきて、ムクホークに噛み付いた。かみくだくをして攻撃して、ぶんぶん振り回してムクホークを吹っ飛ばした。視界が晴れると、ルカリオ達はダメージを受けてボロボロになっていた。
(強い!)
 アイコはキクノの強さに驚きを感じた。穏やかさの裏にある勝負の厳しさを感じた。
「どうしたの、大丈夫。でもバトルは別よ。ナマズン、ゴローニャ、うずしおとすなじごくよ」
 キクノの指示でゴローニャとナマズンはうずしおとすなじごくを使った。うずしおはムクホークに、すなじごくはルカリオに当たって飲まれてしまった。
「グワーっ!」
「ピーっ!」
 ルカリオとムクホークは砂と水の中で苦しんだ。残されたのはストライクである。ゴローニャ、ナマズン、カバルドンがじわじわとストライクに迫ってきた。
「ス、ストララ・・・!」
 ストライクは後退りをしそうになった。それを見たアイコはストライクに、グーサインを送った。安心してのサインである。それを見てストライクは思い出した。まだ、アイコと一緒に旅に出る前、カイリキーと修行した日々、彼らと過ごした思い出、そしてアイコのパートナーとなって戦った日々、全てを思い起こした。
「ストライク!」
 ストライクは迷いを断ち切って、三体のポケモンと対峙した・・・。

パート2に続く・・・。

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