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ポケモンストーリー ダイヤモンド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 123ページ)
関連タグ: ポケモン ダイヤモンド バトル 冒険 恋愛要素 
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「第15話ソウスケの励まし」

アイコ現在の手持ち
モウカザル、ムクバード、イシツブテ、ヨルノズク(ポケモンセンターで回復)

 ハクタイの森でのひと騒動を終えて、アイコは無事ハクタイシティに到着した。到着そうそうポケモンセンターに行き、手持ちを回復するのだった。
「はあ・・・」
 手持ちの仲間を回復させたアイコは外に出てため息を吐いて近くのベンチに座った。
「あのナタネさん、強かったなあ」
 アイコはハクタイの森での戦いを思い出していた。そこでのナタネとの戦いは彼女にとって思いもしない出来事だった。彼女の繰り出すポケモン達にアイコのポケモン達はことごとく倒され苦戦を強いられたのである。あのままバトルが続いていたらどうなっていたのか、ヒョウタに勝った自身も揺らいでいた。
「よ、アイコ」
 そこへ、一人の少年が声をかけた。ソウスケである。
「ソウスケくん?」
「なんだよ、久々に会ったら元気がないじゃん。何かあったのか?」
 アイコはナタネ戦のことをソウスケに話した。
「なるほどな、強いなそのナタネって人。でも、アイコのポケモンもけっこう頑張ったじゃん」
「え、でも、結果では負けたのよ。私、自信がなくなってきて・・、また挑んでも、ポケモンを・・」
 弱気になるアイコ、するとソウスケは人差し指でアイコの口を塞いだ。
「んん、ソウスケくん!」
「アイコ、トレーナーはポケモンの鏡だぜ。お前がいつまでもメソメソしてたら、お前の仲間も不安になっちまうぜ。それに話じゃあナタネさんの手持ちのうちの一匹は倒したんだろ。よくできたほうだよ。それに負けが強くしてくれるしな。そうだアイコ」
 ソウスケはバッグからあるものを出してアイコの手にそっと渡した。それは房の中に実が入っているような形をしたきのみだった。
「これは?」
「アイコ、いつも頑張っているからさ、俺からのご褒美って奴?クロガネでお前が修行してるの、見てたからさ。じゃ、じゃあな」
 ソウスケは照れくさそうな顔をして、別の方向へと向かっていった。
「ソウスケくん・・・」
 アイコはソウスケに勇気づけられたような気持ちになった。ソウスケからもらったきのみを大事そうに持った。
「ありがとう、私、頑張って見るからね」
 アイコは涙をぬぐんでハクタイジムへと進んでいった・・・。

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