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ポケモンストーリー ダイヤモンド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 123ページ)
関連タグ: ポケモン ダイヤモンド バトル 冒険 恋愛要素 
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*3*

「第2話ナナカマド博士との出会い」
 赤いギャラドスを探しにシンジ湖に入ったアイコとソウスケ。そこでポケモンの襲撃に会うものの、博士と思しき人物のカバンからポケモンを使って何とか撃退、湖を後にした・・・。
 「・・・・・・」
 アイコは困り顔をしていた。湖に出た後、ソウスケは自分を先頭にして後ろに隠れていたのだ。
 「ちょ、ソウスケくん・・・」
 「あ〜、お前先に行ってくれない?」
 「ど、どうして?」
 「いや、なんていうか、もうちょっとこいつと一緒にいたいっていうか・・・」
 「私だって同じだよ。それに責任は取るって言わなかった?」
 「そりゃ草むらでのこと、これとは別さ」
 「もう、ソウスケくん、肝心な時にはいつもこうなんだから」
 アイコはしぶしぶながらも前に歩いた。すっかり自分に懐いているヒコザルを見てアイコはため息を吐いた。
 「はあ〜、君を手放したくないんだけどなあ、でも、人のだから」
 アイコは少々諦めがちになった。201番道路の真ん中に差し掛かるとそこにはあの博士とコウキと言う少年がいた。
 「あ、さっきの人だ。俺たちのこと、睨んでないか?」
 睨まれたと思ったのか、ソウスケ一層身を隠した。その博士は二人に話しかけた。
 「君たちか、コウキから聞いたぞ。ポケモンを使ったそうだな。見せなさい」
 その博士は厳かな声でポケモンを見せるよう二人に言った。ソウスケとアイコは恐る恐る見せる。博士は怒るどころか意外な言葉を口にした。
 「ふむ、なるほど、ヒコザルにポッチャマか。そういう事か。コウキ、研究所に戻るぞ」
 そう言って博士は研究所のあるマサゴタウンへと帰っていった。
 「あ、博士・・。あとで研究所に来た方がいいかもね」
 お供のコウキはそう言い残して博士について行った。
 「な、なんだよ。怒るなら怒ればいいのに・・・」
 結局、二人はひとまず、家に帰ることにした。
 「ただいまー」
 「お帰りアイコ。あら、可愛い子ね、その子はどうしたの?」
 家に帰ったアイコを彼女のママは優しく迎えた。同時に彼女がポケモンを持っていることに気づいた。アイコは今までのいきさつをママに話した。
 「そうか、そんなことがあったのね。でも、あなたとソウスケくんが無事で良かった。その博士って言う人はナナカマド博士ね」
 そう言うとアイコのママはナナカマド博士について話した。マサゴタウンに住む博士で怖いとも優しいとも色々言われていることをアイコに話した。
 「それで、そのナナカマド博士のところへ行こうと思うんだけど」
 アイコは不安そうな顔をしたが、彼女のママが励ました。
 「大丈夫よ。ポケモンを使っちゃったことをちゃんと話せば解ってくれるわ」
 ママから元気をもらったアイコは隣のマサゴタウンへとヒコザルを抱いて走っていった・・・。

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