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ポケモンストーリー ダイヤモンド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 123ページ)
関連タグ: ポケモン ダイヤモンド バトル 冒険 恋愛要素 
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「第37話エイチ湖アイコ、スモモ、スズナのトリプルバトル」
パート1


アイコ現在の手持ち
ゴウカザル、ムクホーク、スカタンク、フワライド、トゲキッス、リオル


 アイコたちはエイチ湖を目指して走っていた。道中ではギンガ団が立ちはだかり蹴散らしながら進んで行った。そして到着して見たものは・・・、
「く、くそ、ギンガ団め!」
 ギンガ団の幹部、ジュピターに敗北したソウスケの姿だった。
「弱っちいねえ、チャンピオンなんて無理な話さ。さすがはあたしのドラピオンは強いよ」
 ジュピターはドラピオンに顔を向けた。ドラピオンは雄叫びを上げていた。スカタンクたちを捨てて新たなポケモンを戦力にしたのである。負けたソウスケはガックシとジュピターに膝まづいた。
「ソウスケくん・・・!」
「貴方が、ここを騒がせてるの?」
 スズナが問いかけるとジュピターはアイコたちの方に振り向いて言った。
「おやおや、ジムリーダーまで来たかい。けど、遅かったねえ。すでに湖のポケモンユクシーはとっくに頂いたさ」
「何ですって?!」
「これで湖のポケモンはすべて揃った。今回はあたしらの完全勝利って訳さ。でも、せっかくここまで来たんだ。あたしは寛大だからね、あたしなりのもてなしをしてやるよ。行きな、ドラピオン!」
「ピシャーオオオ!」
 ジュピターが指示を出すと、ドラピオンは声を上げて戦闘態勢に入った。
「来るよ!」
「アイコさん、必ず勝ちます!」
「はい!」
 アイコたちはスカタンク、ユキノオー、ルカリオをバトルに出した。
「そいつは・・・!」
 ジュピターの顔に筋が立った。あの時戦力外と捨てたスカタンクが自分の前に現れたからだ。
「貴方のスカタンクよ。私が引き取って育ててきたの」
「・・・・。ふん、それが何だってんだい、そいつのことなんかもうどうとも思っちゃいないさ。やっちまいな!」
 ジュピターは感情を抑えて敵と割り切ってドラピオンに攻撃を指示した。スモモのルカリオが前進した。
「ルカリオ、はっけいです!」
 スモモの指示でルカリオはジャンプして、ドラピオンにはっけいで攻撃しようとした。
「ドラピオン、つばめがえし!」
 だが、ドラピオンはつばめがえしでこれをガードした。塞がれたルカリオは地面に転んだ。スカタンクがつじぎりに出ようとしたが、これをドラピオンに片手でガードされた。
「ユキノオー、れいとうパンチ!」
「ユキノオー!」
 ユキノオーはスズナの指示でれいとうパンチに出たが、これもガードされた。
「甘いねえ、つじぎり!」
 ジュピターの指示でドラピオンはつじぎりをしてスカタンクとユキノオーを吹っ飛ばした。そしてつじぎりを三度振るってルカリオを攻撃した。
「スカちゃん!」
「ユキノオー!」
 アイコとスズナの声を受けてスカタンクとユキノオーは再び前進したが、ドラピオンに三回つじぎりを食らわされて吹っ飛ばされてしまった。
「く、強い!」
「アイコさん、スズナさん、ここは三体揃っての攻撃に出ましょう!」
「うん、任せて、ユキノオー、ふぶき!」
「ユキノオー!」
 スズナの指示でユキノオーはふぶきを飛ばした。
「ドラピオン、あなをほる!」
 ジュピターの指示でドラピオンはあなをほるでふぶきをかわしてユキノオーの前に出た。
「ルカリオ、はどうだんです!」
 ユキノオーの背後からルカリオがジャンプしてはどうだんをドラピオンに飛ばした。
「ピシャーオオオ!」
 ドラピオンは腕を振るって、これを弾き飛ばした。
「スカちゃん!」
「スカーン!」
 アイコの指示でスカタンクはジャンプして、しっぽを振ってはどうだんを返した。だがドラピオンが再び弾き飛ばした。予想外な事態にスカタンクは動揺し、はどうだんを受けてしまった。
「く、こんなことに・・・!」
 自分の作戦の失敗にスモモは悔しい思いをした。だが、ドラピオンは前進してきた。
「スモモちゃん!来たよ!」
「はい、ルカリオ!」
「クワン!」
「ユキノオー!!」
 ルカリオとユキノオーは動いてドラピオンの両腕を掴んだ。動きを封じようとしたが、ドラピオンは腕を動かし二体を衝突させた。そしてあくのはどうを飛ばして二体を吹っ飛ばした。
「脆い、脆いよ!ドラピオン、のしちまいな!」
 ドラピオンはスカタンクを掴んで尻尾のキバを刺そうとした。
「させません、ルカリオ!」
 ルカリオが動いて、突き刺しに出たしっぽを掴んだ。
「小癪だねえ。ほのおのキバ!」
 ジュピターの指示でドラピオンはルカリオの足にほのおのキバで噛み付いた。
「グ、グワアアア!!」
 鋼タイプを持つルカリオには大ダメージとなった。スカタンクをぶつけられて転がり、やけど状態になってしまった。
「スモモちゃんのルカリオが、ユキノオー!」
 スズナはユキノオーにふぶきの指示を出そうとした。
「ドラピオン!」
 だが、ジュピターに先手を取られてしまい、しっぽのキバを刺されて木にぶつかってしまった。
「ユ、ユキオー・・・!」
「ユキノオー、戻って!」
 スズナはユキノオーをボールに戻した。スモモとアイコもスカタンクとルカリオをボールに戻した。
「このままじゃやられちゃう!」
「今度は、このポケモンで行きましょう!」
 スズナは思わず慌てたがスモモは諦めずに次のポケモンを出した。スズナも落ち着いて次のポケモンを繰り出した。
「リキーっ!!」
「チャーっ!」
 スモモはカイリキーを、スズナはチャーレムを繰り出した。
「私も、ゴウカちゃん!」
 アイコは自分のエースであるゴウカザルを繰り出した。ゴウカザルとカイリキー、チャーレムは拳を握ってドラピオンと対峙した・・・。


パート2に続く・・・。

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