完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

ポケモンストーリー ダイヤモンド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 123ページ)
関連タグ: ポケモン ダイヤモンド バトル 冒険 恋愛要素 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~

*74*

「第37話エイチ湖アイコ、スモモ、スズナのトリプルバトル」
パート2

アイコ現在の手持ち
ゴウカザル(戦闘開始)、スカタンク(体力半分)、ムクホーク、トゲキッス、フワライド、リオル


「カイリキー、クロスチョップです!」
「リキーっ!」
 カイリキーはスモモの指示を受けジャンプして、ドラピオンにクロスチョップをした。
「ドラピオン、クロスポイズン!」
「ピシャーっ!」
 ジュピターの指示でドラピオンは同じくクロス技のクロスポイズンをしてカイリキーの技を防いだ。
「リキっ!!」
 クロスチョップを塞がれたカイリキーは二本の腕でメガトンパンチを見舞おうとした。だが、ドラピオンは腕を掴んで取っ組み合いになった。だが、カイリキーにはもう二本の腕がある。
「カイリキー、れんぞくパンチです!」
「リキーっ!!!」
 スモモの指示でカイリキーはれんぞくパンチをドラピオンに浴びせた。素早い拳でドラピオンを殴り込んでいき最後にきあいパンチで吹っ飛ばした。ドラピオンは後方に引きずられたがまだ体力は残っていた。
「まだ倒れないなんて・・・」
「凄いタフネスだわ。チャーレム!」
「レム!」
 スズナの指示でチャーレムが動いた。しっぽを振って転ばせようとするドラピオンをかわし素早く動いて背後に廻りドラピオンのしっぽを掴んだ。
「行けーっ!!」
「ウー、チャーレーム!!」
 チャーレムはジャイアントスイングでドラピオンを空中へと飛ばした。そしてれいとうパンチとほのおのパンチを作って冷気と熱気をドラピオンに飛ばした。だが、ドラピオンはクロスポイズンを振るってこれを消し去り地面に着地した。
「レム・・・!」
 チャーレムは思わずそのタフさに冷や汗をかいた。
「ゴキャ!」
 しかしゴウカザルはここで諦めてはダメだと声をかけ、三匹一緒で立ち向かおうと言った。チャーレムとカイリキーはこれに応じてドラピオンと対峙した。
「リキーっ!」
 カイリキーは四本の拳を地面に叩いて衝撃波を飛ばした。ドラピオンはこれを防いでしまう。
「ゴキャーっ!」
 そこへゴウカザルがカイリキーを跳び箱にしてジャンプしてほのおのパンチをドラピオンに叩き込んだ。続けてチャーレムがゴウカザルを跳び箱にしてこちらもほのおのパンチをしてドラピオンを攻撃した。
「ゴキャーっ!」
「リキーっ!」
「レム!」
 ゴウカザルとカイリキー、チャーレムは揃ってほのおのパンチで地面を叩き、炎の衝撃波をドラピオンに放って攻撃した。
「ピぎゃーオオ!!」
 炎の攻撃にドラピオンは大ダメージを受けた。そして続けてゴウカザルはほのおのパンチ、カイリキーはかみなりパンチ、チャーレムはれいとうパンチを地面に叩いて三色パンチの衝撃波を放ってドラピオンを攻撃した。ドラピオンは立て続けに攻撃を受けてグロッキー状態になってきた。
「今です、一気に決めましょう!」
「アイコちゃん、準備はいい?」
「はい、ゴウカちゃん!」
 アイコ、スモモ、スズナの三人は一斉に指示を出した。ゴウカザル、カイリキー、チャーレムは前進して、インファイトのトリプル攻撃をドラピオンに叩き込んだ。
「ピ、ギャシャーオオオ・・・!」
 今のが決め手となってドラピオンはうめき声を上げて力なく倒れた。
「やったーっ!」
「いぇい、スモモちゃん!」
 ドラピオンに勝利してアイコは喜び、スモモとスズナはハイタッチをした。
「ちい、忌々しいね。でも、湖のポケモンはすべてギンガ団の物になった。負けはしたけど任務では我々の勝利さ!さあお前達、引き上げるよ!」
 ジュピターはドラピオンを戻してエイチ湖を下っ端たちと去っていった。
「ふう、そうだ、ソウスケくん!」
 アイコはソウスケに駆け寄った。ジュピターに敗北してずっと跪いたままだった。
「ソウスケ、くん・・・?」
「ああ、そうだよ!ギンガ団に負けたんだ!結局、ユクシーも連れ去られた。俺、もう帰るよ」
「どうして、ここまで来て湖のポケモンが連れてかれたのに?!」
 ソウスケのいつもの彼らしくない台詞にアイコは驚いた。ジュピターに負けたことで彼はすっかり自信を無くしてしまっていたのだ。
「俺は最強のトレーナーになろうと頑張ってきた。俺もそう思ってた。でも、負けた。俺は弱いトレーナーなんだよ!」
 ソウスケはエイチ湖を出ていこうとした。
「本当に、それでいいの!貴方は逃げてもポケモン達はどうなるの、あなたを信じて頑張ってる子達はどうするの、私を励ましてくれたのは誰、その時の言葉があったから私、ここまで頑張れたのに、逃げるなんてらしくないよ!」
 アイコはハクタイシティのことを思い出してソウスケを思いとどまらせようとした。ソウスケは何を思ったか歩みを止めたが。アイコに振り向かず、そのまま行ってしまった。
「ソウスケくん・・・」
 去ってしまった思い人にアイコは悲しい気持ちになった。ゴウカザルが慰めようとするが、カイリキーに今は一人にしておいてやれと諭され、黙ってみるしかなかった。
〜キッサキシティ〜
「大変なことになりましたね」
「うん、湖のポケモン達が全部あいつ等に渡ったことになるといよいよ大変なことになるわ」
 一旦キッサキシティに着いたあと、スモモとスズナは今後のことを話した。ギンガ団との全面対決を予想して、スモモの連絡で全ジムリーダーがこの街に到着することになった。そして一つ。
「アイコちゃん、ジムに挑戦は出来る?」
「あ、はい・・・」
 スズナの言葉にアイコは一応頷いたが、ソウスケのことで心が晴れていなかった。
「今、暗い気持ちかも知らないけど、このシンオウ地方を救うためなの、私に勝ってバッジを手にしてそれからギンガ団に皆で戦おうと思ってるんだけど・・・」
「リーダー!!」
 スズナがセリフを続けようとした時、ジムのトレーナーが駆け足でやって来た。
「どうしたの?」
「大変です、またあの怪しい奴らが、キッサキ神殿に?!」
「ええ、また!アイコちゃん、ごめん、また協力してくれるかな?」
 エイチ湖に続いて再びの事件が起きようとしていた。アイコ達は街にある神殿の方へと進んで言った・・・。

73 < 74 > 75