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しりとりシリーズの『その後』
作者: 彩都  (総ページ数: 108ページ)
関連タグ: しりとり 短編集 長編 ミステリ 推理 多ジャンル 
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*10*

 しりとりシリーズ 『愛』の『その後』

 さぁさぁ! 始まりました、俺の留年一年目が……まぁ、良いんだけどね、結局、去年の『愛』とか言う課題が無ければ、必要な単位は取れていた筈なのに……! まぁ、その前に後悔してももう遅い、さて、また新しい授業を受けなければ──

 もう何日が経っただろう? もう飽きてきた……まぁ、同じ授業の同じ内容だしなぁ──そう思いながら何とか耐え切って、もうすぐ一年が経つ──次の課題は何だろう? ……『人間の愛』……? 何でこんなに変なのが多いの? 不思議なんだけど? 此処の大学、普通の大学なのになぁ……?
 まぁ、こんなのは簡単にクリアしてやる、そう思いながら俺は急いで執筆する──こんなの簡単だと思えたらなぁ……
 そしてそれを提出する、流石に文章を読むのは恥ずかしいから無くなった、提出して、後は単位が取れるのを待つだけだ──

 何とか、ギリギリの点数で単位は取れた、何とか取れて、俺は嬉しかった、そして後は他の単位を取って、卒業するだけだった。

 その後大企業に就職する為に単位を全て取って、卒業予定生になった俺は、その大企業に入社する事になった、そして運命的な出会いをする。
 何とも黒髪が美しい、大和撫子を髣髴させる女性と出会った、そして俺はその人と仲良くなった。
 そして告白をすると、何とOKを貰った! そして何とか、婚約も出来たし、結婚する事さえ決まった、だが、新入社員がこんなにテンポ良く事が進んでも良いのだろうか? ええぃ! 今は時に身を任すしかない!
 そう思いながら、俺は働いた、何とか、部長、課長等の役職も数年毎に受けたりもした、そして俺と妻の息子、娘も生まれて、俺は安心した、これで俺は仕事を頑張るだけだ──そして俺は中年と言われても可笑しくもない年齢になった、息子も成長して、カッコいい男に、娘も可愛い女になって、俺は嬉しかった。
 そして長年の一軒家を購入、そして俺は幸せになった──これが幸せか……そう思いながら、俺は家族と一緒に暮らした……しわしわになっても、俺は幸せだ──

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