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しりとりシリーズの『その後』
作者: 彩都  (総ページ数: 108ページ)
関連タグ: しりとり 短編集 長編 ミステリ 推理 多ジャンル 
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 しりとりシリーズ 『言う』の『その後』

「いやねぇ、お前は面白い子だったよ──」
 突然父が口走る、一体なんだろう?
「どうしたの、お父さん?」
「いやなぁ、お前が赤ちゃんの時、とても面白かったよ、始めて口走った言葉が『ママ』だったからなぁ、お父さんは危うく丼を落としてしまったよ──」
「へぇ、それは初知りだよ」
「そりゃそうだろう? これは初めて話したんだからな──そしてその日の夜は赤飯になったんだ──」
「へぇ、それはめでたいねぇ」
「まぁな、まぁ、小さい頃のお前はとても可愛かったのに、何で思春期でこんなにお父さんを罵倒する様になったんだか……」
 それを言うと、私は顔を赤くして部屋の中に閉じこもった。
 そんなの、今言わなくても良いじゃない……!
「あぁ、怒らせてしまったか……やっぱり女の感情とは掴めないなぁ──」
 その後私は父が寝静まった夜、ご飯を買いに行って、ご飯を取った。
 何れはお父さんとも仲良くなれるかな……?

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