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しりとりシリーズ 『上』の『その後』
──あれから何年が経っただろう?──自分も年老いてしまった──自分は日本でも有名な宇宙飛行士になった、そして宇宙にも何十回も行った。
そして自分は国民栄誉賞とか言う物を手に入れた、別に国民に対して栄誉されることはしていないと思うのだが──
だが、もう分かっているのだ、自分の肉体はもう使えないと、だから私は宇宙飛行士を辞めた、もう疲れたのだ、宇宙に──だが、老いて自分は何をすれば良い? 寿命はまだあるのに、やる事が無い、そして自分は面白い記事を新聞で見つけた。
『日本人快挙! ノーベル賞全員受賞!』と──ノーベル賞か──差し詰め興味が無い訳ではなかったが、逆に考えて、自分が取れる年齢の人が取っているのだ、自分だって取れる筈だ、そう思いながら自分は適当に理系の勉強を始めた。
それから何年が経っただろう? ノーベル賞を取った理系の問題はある程度把握した、そして自分は新たな問題を発見してそれに対する事を考えた、その内容とは、『放射能を打ち消す』という内容だ、基本、放射能は危険と言われているが、逆に『悪い放射能を綺麗な放射能』 に変える事は出来るだろう? そう考えると、自分の研究はより一層頑張れた。
そして十五年が経った、何とか私の研究は完成し、今年のノーベル賞に紹介してみた、すると全世界から絶賛の嵐だった、そこ迄自分は凄い研究をした、とは思えないが……
その後、自分はノーベル賞受賞を果たして、全世界にこの機械を売った──そしてそのお金を日本の災害地に募金した。
これで自分の死に向き合える、お金等あったら家族が喧嘩するからな──そして自分は自分の寿命と向き合った、どうせあまりない命だ、少しは面白く生きたかったな──そう思いながら自分は家族に看取られて死んだ。
残ったお金は遺言に書いておいた、『地震被害地や災害地に募金しろ』と──
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