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しりとりシリーズ 『ん、あぁ』の『その後』
さぁ、今日はどんな会話をしようか? 自分はそう思いながら考える、だが一時間経っても二時間経ってもネタが振ってこないのだ、不思議だ、何時もはこんな事が無いのに……自分はそう思いながらカクテルを飲み、必死に酒の力を借りて考える……それにしても思い付かないのだ、果たしてどうしてだろうか? 自分はそう思いながら涙を出しそうになった。
ただ、考えていた筈なのに、何故思い付かないのだ? 昨日は思いついていたし、一昨日も思いついていた、なのに今更? 自分はそう思いながら必死に考える。
縷々とした道を歩いている気分で少々居心地が悪かった、早く思い付かないなぁ? 時には『もう考えなくても良いんじゃないか?』と迄現れる始末、はぁ、大変だ、そう思いながらベッドに横たわった。
単純に思い付かない日等あっただろうか? いや、基本的には無い筈だ、なのに今日に限って何で思い付かないのだろう? 自分が何かをしただろうか? いや、何もしていない筈だ、今日も今日とて、ガムを食べながらパソコンを弄って、コメントしたりして、動画見たりしているだけなのに……まさか『変わらない日常』がダメなのだろうか? 毎日外に出て、周りを確認した方が良いのだろうか? 自分にはそれを考える術は無い、だから即刻実行するのみ! 自分は服を着替え、外に出る準備をする──うーん、外に出ても今は夜の九時である、何気に暇である、とりあえず公園にでも行って、遊具で遊んでみるかぁ、そう思いながら自分は公園へと向かう──
うーん、懐かしいなぁ、公園って、色々な遊具があって、昔よく遊んだなぁ、昔、と言っても約二十年程前だが……それにしても最近の遊具って頑丈らしいなぁ、果たして本当だろうか? 自分はそう思い、ブランコに乗って、足を使い、漕ぎ始める……おおっ! こんな年寄りの肉体を持ってしても漕ぐ事が出来るのは逆に素晴らしいな! 自分はそう思いながら遊具で遊ぶ、だがブランコはすぐに飽きてしまい、滑り台で遊ぼうと思ったが、何分肉体は大人だ、体が挟まってしまい、動けそうにもないので、やめておく。
くー、一体どうしたらネタが降って来るのだろう? 自分はそう思いながら公園を離れ、コンビニへと向かう。
うむ、漫画はやっぱり面白いな、自分はそう思いながら週刊雑誌を立ち読みする、うん、最近の週刊雑誌は面白なぁ、そう思いながらページを読み進めていく、うぅっ、面白いし、感動するしでとても興味深くなった、最近はエロ漫画しか読んでいなかったし、少しは少年誌でも読んで見るかな? と思った、そして次はどの週刊誌にしようかなぁ? そう思いながら他の雑誌を読み耽る、今日は木曜日、色々な週刊雑誌がある、木曜日とは良い日だな、自分はそう思いながら本を読み続ける──そして本を読み終えて、自分はレジの隣のホットスナックを少々買って、そのコンビニを出る、とりあえず、暇だし、ホットスナック食べ終わった後、漫画喫茶行くか、自分はそう思いながらホットスナックを食べ始める──案外美味いな、このチキンは。
はぁ、それにしても此処の漫画喫茶は良いなぁ、だって漫画読み放題──は普通か、漫画喫茶だし──だし、飲み物も飲み放題──それも普通か──だし、尚且つアイスクリーム食べ放題なのだ、今は夏なので、とても有難いと思う、そして自分はカップに大量のアイスを乗せて、自分が指定した席に座る、まぁ、家でもパソコンは触れるが自作パソコンなので、何時壊れるか、分かったものじゃない、なので、たまに、というより、一週間に二回程、漫画喫茶のパソコンを利用したりするのだ、そしてあわよくばネタも降って来る可能性があるのだ、あーもう早く降りてきて欲しいぜ、自分はそう思いながら甘いシロップを書けたアイスクリームを食べ始める──うん、甘くて美味しいなぁ。
あー、パソコン弄ってもネタが中々落ちてこない、こんな事が起きたのはあんまりない筈だが……? 自分はそう思いながらアイスクリームを食べ、アイスクリームの美味さに堪能される、そして時間が来て、自分は漫画喫茶を出る、もう時間が来たからだ、そして自分は自宅に向かい、寝る事を考える、今は深夜の一時だ、明日もまたパソコンで遊ぶ為に早めに寝なくてはならない、と言う事でお休みなさい、今日みたいにネタが降らない日なんてこれから先もあるだろう、だけど、自分はこうして『のんびり生きて、考える』だろう、そんな毎日は厭だけど、明日はネタが降って来て下さいね……? 神様、宜しく御願いしますよ? 自分は念仏のようにそう唱えながら睡魔に襲われる──文字とは良いなぁ、こんな事さえ思いつけるのだから、ん? 今度はこんな事も思い付いたのかい!? 素晴らしいなぁ、君は! うんうん、こんな会話を待っていたんだよ自分は! 自分は夢の中でそう叫びながら心地よい気分になる、まぁ、夢の中でこんな事を思いついても意味は無いけど……自分はそう思いながら夢の中で会話を楽しむ──あぁ、楽しいなぁ! そう思いながら──
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