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しりとりシリーズ 『不可能へ』の『その後』
私は頑張ったのだ……遂に『タイムマシン』が完成したのだ! 遂に、遂に! 完成! 何とか完成して、自分は一安心する、少しビールでも飲んで落ち着こう。
缶ビールを飲んで、自分は一服する、そして『タイムマシン』に乗り込んで、設定等を弄る。
「さぁ、数時間前に戻って、自分を驚かそう!」
そう思いながら今日の日付、数時間前に設定する、そして、赤いボタンの起動スイッチを押した。
「行くぞ! 過去へ! これが成功すれば、私は『タイムマシン』で、時を越えた人間となる!」
自分はそう叫びながらタイムトラベルをした──
「これが……歪み……!」
自分の目の前に広がるのは、真っ暗な闇、漆黒の様な美しさも無く、ただただ真っ暗な光景に自分は愕然とした。
「どうやって説明しようか……?」
そう思いながら項垂れていると、床から、何か風が通る音がした、何なんだ? と思っていると、床の接着が完全ではなく、少し剥がれていたのだ、その所為で風が通っていたのだ、ヤバい! もしも落ちてしまい、時空の狭間に吸い込まれて、原始時代とかになってみろ、私は相当危険じゃないか! 誰かっ! 助けてくれ! 塞ぎたいから、操作を! って、言っても誰もいないんだよなぁ……
自分は仕方なく、移動して、釘を使って穴を塞ごうとしたが、まず、釘もトンカチも無いのだ、これじゃあ塞げない──その瞬間、一気に剥がれてしまう、自分はそのまま闇の中へ落ちていった──
その後、『タイムマシン』だけ帰ってきた、『タイムマシン』は底が抜けており、男性は今でも行方不明の消息不明だ──
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