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【第十七話】
『心ってなーに?』
イクサー3
「あっ、やっと見つけた!!大変、大変だよーっ!!」
そしてようやく、ザンボットを担いだイクサー3が研究所に飛び出す
渚
「あれ、イクサー3!?何してるのこんな真夜中に」
イクサー3
「研究所の場所知らないもので迷子になっちゃって...ってそれどころじゃな~い!!」
たくっちスノー
「あれ、君が担いでるそれ...ザンボット3じゃないか!!」
マサキ
「あいつの機体か、どこか壊れたりしたんだろ?」
イクサー3
「サッカーボールぶつけたら喋らなくなっちゃったんだよ、ちょっと研究室貸して」
渚
「え?」
イクサー3
「これくらいあたしでも出来るから!」
リーン
「へー、無茶しないでよ、設計者は俺だし俺がやるって!」
イクサー3
「でもぶつけたのあたしだし」
リーン
「大丈夫だって、たかがサッカーボール程度!」
渚
「...」
マサキ
「運ぶのも時間の無駄だ、ここで解体しろ」
リーン
「りょーかい!それ貸して」
イクサー3
「あ、うん...なんとかなる?」
リーン
「なるなる!」
リーンはアームでザンボット3の表面を取りだし、機械部分を露出させる
イクサー3
「えっ!?」
リーン
「骨みたいなものだよ、みーんなこれ付いてる」
たくっちスノー
「骨組みって奴ね...で、どう?」
マサキ
「おい、これ本当にボールをぶつけたのか?鉄球がぶつかってるみたいだ」
イクサー3
「ちょっとイクサーボムをね...」
セーラ
「なんで必殺技を...」
リーン
「えーとこれも使えない、これもダメに」ポイポイ
シャープ
「さっきから部品投げまくってるけど...本当に直してるの?」
リーン
「直してるって...ちょ、あれま!」
マサキ
「どうした」
リーン
「心パーツが凹んでる!」
マサキ
「凹んだ?約6°程度じゃないか」
リーン
「いやー、ちょっとしたことでダメになるから、よく交換するんだよね」
渚
「知らなかった...」
イクサー3
「じゃあ、ザンボット3は動かないの!?」
リーン
「待ってて、すぐザンボット3用の心パーツを持ってくるから」
リーンは研究所に入り、降りる音が響いていく
マサキ
「フン!何がデリケートだ、あいつのような物が作った心などどれも同じだ」
ジーク
「...」コクコク
渚
「そこまで言わなくても」
マサキ
「なら聞くぞ、心パーツが入っている奴がとった感情を答えてみろ」
渚
「え?」
マサキ
「『笑い』と『驚き』の二つだけだろう?」
渚
「あっ!!」