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*93*
マサキ
「そう、奴の感情は欠如している」
セーラ
「言われてみれば、あの人が怒ったり泣いたりしてる所見たことありません」
たくっちスノー
「そういえばそうだ、自分も彼とは長い付き合いだが...」
マサキ
「緑風にも心パーツはついていたな」
渚
「はい、リセットするときに自分のをコピーするって」
マサキ
「つまり、心パーツは奴の精神構造と皆同じということ」
たくっちスノー
「...え?そうかなぁ、ロボットの皆はすっごいイキイキしてたよ、ねぇ?」
イクサー3
「うん、ザンボットもコン・バトラーもイキイキしてる」
渚
「イキイキっていうか、喧嘩したりふてくされたりしてるのも見たわよ」
ジーク
「緑風より奴等の方が発達してるというのか?」
シャープ
「それって...学園生活によるものじゃないかな」
ジーク
「何?」
シャープ
「赤ちゃんが親から教えてもらって色々知っていくように、心のあるロボットが人間に近い生活を歩んでいけば...」
イクサー1
「人に近付くのは必然...と」
渚
「なんだかんだで2、3ヶ月はガイキング達と一緒に過ごしてきたしね」
たくっちスノー
「じゃあ、渚さんのおかげでもあるわけか」
渚
「いや...私はただ、思いっきり青春を満喫したくて...」
たくっちスノー
「良いんだよ楽しんで、思いっきりはしゃげるのは高校生までなんだから」
マサキ
「そんなことはどうでもいい、このままリーンが心パーツを持ってきても元通りになる保証はない」
イクサー3
「えっ、じゃあどうすれば?」
マサキ
「自分で考えろ」
リーン
「おまたせ!」
リーンはハートのような部品が付いた骨組みを持ってきて、ザンボット3のフレームをつける
ザンボット3
「あ、い、う、え、お」
たくっちスノー
「これって、そういう仕組みだったんだ」
リーン
「うん、デリケートな部品だから骨組みごと一瞬で作らないとダメになっちゃうんだ」
ザンボット3
「あ、あれ?俺って何してたっけ」
リーン
「もう夜の九時、九時は睡眠の時間だよ!」
ザンボット3
「あ、そうか!じゃあタイマーつけて電源を切る!おやすみ!」
そういってザンボット3は動かなくなる
たくっちスノー
「.....」
リーン
「まぁ作ったばかりだしそんなものだよ、明日には人間っぽい会話も出来るようになるよ」
イクサー3
「って...もう九時!?帰らないと」
渚
「というか...まだお風呂も晩御飯も済ませてなかった...」グー
たくっちスノー
「湯ぐらいだったら自分が沸かしてあげるよ」
...
セーラ
「あの、所長」
リーン
「何?」
セーラ
「壊れた骨組みはどうするんですか?」
リーン
「え、そりゃ捨てるに決まってるでしょ」
セーラ
「そ、そうですか...」
リーン
「え、なんで?壊れたら捨てるのは人間だってやるでしょ?」