完結小説図書館
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 95ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 逃走中 メイドウィン逃走中 独自能力有 チートキャラ 時空監理局編
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
*18*
「あれ、なんか出られないな」
閉鎖され自動ドアを外からテープで防がれてしまい、黒影は出られずにいた
「うーん、ゲームセンターに閉じ込められるのも悪くないんだけど...今はっ!!」
黒影は拳を振りかざし、ゲームセンターの扉を木っ端微塵に吹き飛ばす...これは筋力ではなくメイドウィン固有の力なので逃走中は関係ない
「血で服がベトベトだし温水プールで泳ぎたいな!」
...
98:37
「あいつのことだ、資金よりも遊ぶことに全力を出す...そしてハンターが現れるたびああやって死んだふりをしてやり過ごすつもりだろう」
「い、いいのそれ、逃走中として...」
「奴を捕まえる方法もないわけではない、俺がゲームマスターなら何らかの方法で自殺を止める」
「...それ、いいの?」
「さあな...特に黒影以外はどうするか」
ヤードの足が止まり、ロストメイドウィンの方をみる
「黒影...以外...?」
「ああ、多分他のやつも遊ぶだろう」
「悪のカリスマとかな」
...
「ぶえっ!」
黒のカリスマは口から黒い液体を漏らしていた
「くそぉ、誰か偉大なるこの悪のカリスマ様の噂をしたな」
「噂をされると墨が漏れるってどんな体してるんだ」
その近くには彩都が居た今この二人はこの舞台の映画館に無数にあるシアターに居た
...無論鑑賞目的ではなく、隠れるためなのだが
「しかし監理局も流石だ、あっちこっちの世界から大人気の映画を持ってくるとはなぁ、カリスマ様も認める映画館だぜこりゃあ」
彩都も椅子の下から巨大なスクリーンを覗いていた
「.....あまり好きじゃないな、この作品」
「何?彩都氏は映画デートは好みじゃない?」
「いやそこまでは言ってない」
「まあいいや、自分はこういうの大好きだからしばらく見てよっと、店員もいないしポップコーン食い放題だ」
「ねぇ、カリスマさん?気になりません?」
「何が?」
悪のカリスマはふんぞり返り、ポップコーンの袋をそれぞれ二つ脇に挟んで食べながら彩都の話を聞く
「ここは映画館もある、ゲームセンターもある、面白いものならなんでもある...しかも遊べる、恐らくここより広い逃走中の舞台なんてどこを探しても見つからないと思います」
「こんなだだっ広い世界で、ハンター五人って足りるんですかね?」
「そういやそうだな...普通のエリアならともかくここで五人は少なすぎる、日本列島丸ごと逃走中エリアにしたようなものだぞ?」