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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 95ページ)
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*42*
七実はすぐに振り返り、拳で刃身を受け止める
「なっ...」
そのまま圧力を込められ、刃は粉々になっていった
「急に刀を向けてくるなんて...私でなければどうなっていたか」
「お、お前一体何した!?」
「何をした...見ての通り、刀を破壊しました」
「虚刀流とは刀を使わない剣法...そして、人間や刀を破壊する事に特化した殺人術」
「最も、私は当主としての実力はありませんけど」
「く...貴様!!」
「あら、貴方が持っているそれ...皆が必死になって探している『ばってりぃ』とやらですか?」
「...よこせってか?」
「いえ、そうとは」
「何にせよあんたはいなくなってほしいと思っていた...ぶちのめすだけだ」
悪のカリスマは背中から新たな刀を形成し、七実に向ける
「あんたみたいな病人は転んだとでも言っておけばどんなに傷をつけようと誤魔化せる」
「それで?」
「ぶちのめしてやるよ...虚刀流!!」
悪のカリスマは向かって刀を向けるが、七実はひらりといなして避けていく
「くっ...こいつ!!」
カリスマがどんなに刀を振り回しても七実には当たらない
「もう少しまともな剣士でも綺麗な構えをとります」
「振るい方、太刀筋、技術まで全てがぐちゃぐちゃ」
「...貴方は本当に私を殺す気があるのですか?」
「くっ、こいつ!!キャラクターチェンジ!!」
悪のカリスマの体が別のものへと変わっていき、仄かに暗い明かりに照らされる影が七実の体を包み込む
【能力名解放・キャラクターチェンジ】
三分間好きなキャラクターに変身する謎の独自能力
本来はこの世にいきる全てのキャラクターの成分を持ったマガイモノ『たくっちスノー』のみにしか出来ないとされている力だが...?
「どうだ!!避けてばかりじゃ勝負になんねぇぞ!!少しでもいいから攻撃してみろ!!」
「...私は貴方と勝負などしていません」
七実は右手を手刀の形に構え
「いえ、この言い方は正しくありません」
「え?」
「私は貴方では勝負になりません」
『虚刀流・蒲公英(タンポポ)』
そのままカリスマの体を七実の右手が貫いた____
「グッ!!?」
「貴方が人ならざるものではないことは何となく分かっていました、だからこそためらいもなくこうやって...」
手を引き抜いた七実は手や衣類に染みた黒い液体を払いながらカリスマのもとを離れ...
(悪のカリスマが...女一人に手も足も出なかった...そんなことが...ありえ...)
「ありえてたまるかああああ!!」
カリスマは最後の足掻きとばかりに七実に向けて刀を投げつけるが...
【見ツケタ】
突如空から降りてきたZEROが刀を叩き折った
「なっ...!?」
その後ろからまた、ビルスとエボルトが...
「いやあ傑作だ今のは、女相手に容赦しないとは俺もびっくりだ」
「違う、今のは...!!」
「お前の都合はいいよ、破壊されたくなかったらバッテリーをよこすんだね」