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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 95ページ)
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「こんなことで管理なんて出来るのか...?」
「出来るじゃない!やるんだよ!このエリアとこの逃走中で我々の凄さを全世界に知らしめれば、バランスのとれた永遠の平和が実現するんだよ!」
「そして我々時空監理局は永遠に尊敬され称えられる神にも等しい存在になる!」
「そのためにまずは戦士だ!!鑢七実の確保はどうなっている!?」
「それが、生命反応がようやく見えたのはいいのですが...奴がしくじって...」
「ちっ、奴はもういらん、捨てろ...それとお前たち、新しい飛行船を用意しろ!」
「どうして!?」
「カメラは破壊されて見えないんだから生で見るしかないだろう!!機材は担いでいけばいい!」
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七実は誰よりも早く工場の門へと来ていた
門は逃走者よりずっと大きく大開きになっていた...押し出せば閉められるだろう
「これが門...」
七実が門に手を触れたその時、刀が指の上に飛んでくる
「...しつこい男性は嫌われると、聞きましたよ?」
「...これで最後のつもりさ、というよりは俺も後がない」
悪のカリスマが門の染みから現れる
「お前も何となく感づいてると思うが、この門の先はやばい」
「だからこそ閉じてもらわないと俺が困る...というか、閉じてほしい、俺としては」
「最初に比べて、気迫というものを感じなくなってきた...追い詰められているのはそちらも同じ...違う?」
「ああ、そうだよ...俺にだって理由はわかんないし聞かされてないけど!!」
「...ここで消えろ!!好き勝手動きやがって!!」
悪のカリスマの向けた刃が...
七実に突き刺さり、粉となって消えた
「...あ、当たった?死んだのか?これで...」
「...よいしょ」
「!?」
...その後ろから井戸のようなものが生えて、七実が這いずり出てくる
「...あの方の能力が確かなら、残りは『九十八』、先は遠いのね」
「なんだよ、それは...その独自能力は...」
「ああ、これ...これはもちろん黎斗さんの力だとは存じております、こんなものまで出来るとは、流石の私も想定外ではありましたけどね」
「...そ、それがお前の独自能力...」
【秘技・見稽古】
独自能力を完璧に真似て我が物に変える独自能力最強の力...しかし、鑢七実にとっては自らを弱くするための手段に過ぎない
どういうわけか人外的な能力まで真似られるのだが、見稽古で完璧に取得するためには『相手が独自能力を発動する光景』を『二度その目で見る』必要がある