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メイドウィン外伝逃走中 汝は災害なりや?(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 95ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 逃走中 メイドウィン逃走中 独自能力有 チートキャラ 時空監理局編 
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「...そんなの間違ってるだろ」

最初に口を開いたのは、監理局のことも知らず、メイドウィンとしてはまだ名が知られてきたばかりのヤードだった

「確かにな!悪人が増え続けているのは事実だ!だがてめぇらに助けられるほどメイドウィンってのは落ちぶれちゃいねぇんだよ!!」

「こちらに限らず版権世界もだ!てめぇらがいなかろうがやっていけたんだよ!前の時代は!!さっきの演説だって、結局はてめぇらがいい顔したいだけだろうが!!」

「そうそう、いいメイドウィンだなお前」

「ゲームマスター、あんたが監理局でどんな部署に属しているのかは俺の時空じゃないから知らんが、監理局のモットーを忘れるな」

「俺達は『過度に頼らず頼られず』だ、本来他者と無縁な俺達が関わってしまえば世界の歴史崩壊に関わってしまう」

「更にあんたのいうプロジェクトを遂行してしまえば、全ての存在が監理局無しでは生きることすら出来ないダメダメの世界になっちまうだろ!」

黒影は監理局へ向けて強く指差す

「一応、局長命令だ!今すぐそんなふざけた計画を捨てて普通の逃走中を行え!」

「いいえ、これが時空のため、メイドウィンのため、世界のため...そして無数に存在するキャラの為になるんですよ、無駄な意欲も戦いも無くなり誰かによって管理されるのが結局のところ一番平和なのです!」

「管理社会...たった一人の人間が良いのか悪いのか、そういったものを判断するのは難しいことね」

「でも私には分かる、『何もかも思い通りなんてものは存在しないし作れない』と」

「ぷろじぇくとの先にあるのは、本当に絶対的な平和かしらね」


黒影は先程から発言しない彩都の方を見る

「あっ、私はノーコメントで...前もそうだけど壮大な事件に巻き込まれるのは後免なんで」

「...桜木さんは?まあ聞くまでもないと思うけど」


「もちろん、こんなプロジェクトは間違ってると思うよ...でもね、監理局を信じていたかった」

「私ね、前の逃走中でたくっちスノーさん達と逃走中をしたの、あの人は犯罪を出来る限り止めようとして、一生懸命悪と戦って、頑張ってるんだなって思ったの」

「だから私も何かあったら助けたいと思ってた...でも、今の監理局は...見ていられない」


「あの人が犯罪者っていうのは分かってる!でもたくっちスノーさんだったら...そんなの反対した!!」


「...ガキが!!舐めてると潰すぞ!!」

「大体このプロジェクトは極秘だ!逃走中のタイマーが止まった今これを知っているのはお前達だけ!そしてお前たちは設定に使われる為にゲーム後に解体される!!」

「それにだ!平和は実現する!!監理局を疑うことなんて絶対に」

「ああ、そりゃそうでしょうね」



ここで彩都が口を開く

「え?」

「本当は自首る時に全部話すつもりだったんだけどなぁ?悪のカリスマと私が見た映画」

「メイドウィンって視力も神レベルでさ?あれ、数フレームごとに『監理局をたたえよ』とかなんとか」

「...それ、サブリミナルって奴ですか!?法律で禁止されてるはずなのに」

「だからなんですか!!世界が禁止されてようと我々には関係のないことです!」

「洗脳かぁ...こいつはひどいな」

「だからなんです!!結局は貴方達しか...」


「...ありがとう、彩都さん、打ち明けてくれて」

「え?」


「彩月ちゃんってね、本当に時空規模のプログラマー目指してたみたいで、チャットアプリに面白い機能があったの」

「世界と世界を越えて声を繋げる、言わば『境界電話』...今この発言が、チャットを通して別世界に伝わったの!」

桜木はタブレットのチャットアプリを監理局に見せつける...画面には通話状態と移っていた

「お、お前!!門を押すフリをして会話を!!」

ここでずっと固まっていた悪のカリスマが口を開く

「そ、そのチャットは逃走者にしか通じてないはず!!使ったところで」

「おやおやカリスマさぁん?もう忘れたのですか?我々のチャットに突如現れた、別世界からのアドレスを!」





「あ...あああ....!!クロノス...社.....!!!」


「そしてネットはね、公開したら二度と消えないの」

「この発言はログとして残り時空にばら蒔く事だって出来るんだよ!!」

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