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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 95ページ)
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悪のカリスマは絶望して床に崩れ落ちる
「も、もうダメだ...プロジェクトも俺も監理局もおしまいだ...」
監理局は上からメガホンを投げつける
「なんでもっと上手くやらなかった!?もっと上手く工場の奴等に擦り付けておけば!!」
「しょうがないだろ!?大体時空監理局の候補者なんて無理があること言うなよ!!」
「無理があることだらけなんだよ!!ハンターを遠隔操作して特定の逃走者を好きなタイミングで捕まえさせるとか!ミッションで誘導して工場の人間を逃走者に殺させるとか!」
「鑢七実をここに捕まえたときから失敗してたんだよ!!」
「おいポンコツカリスマどういうことですかい」
「見ての通りだよ...俺が言わなくても、もう分かるだろ?」
「え?まさか逃走中における裏切り者!?」
「いや...そうだな、外部ゲームマスターって言い方の方が正しいかもしれん」
「外部ゲームマスター!?」
「ゲームマスター関係者が逃走者として活動し、ゲームマスターの駒となって思い通りになるように動くように俺は作られた」
「だが黒影!お前のバカみたいな行動のせいで全部ぶち壊しだ!」
「へへ、そりゃどうも。俺は楽しもうと提案しただけなんだがな」
「人形風情が楽しむな!!クリアしても賞金も使わない、ただ走るためだけに呼ばれた存在なんてゲームマスターの言うこと聞いてスネかじってればそれでいいんだ!」
「おー、こわいこわい」
悪のカリスマは工場の方を指差しながら答える
「この際だ黒影、ぶっちゃけちまうとあの工場にはダストヒューマンの言う良心的な監理局...つまりこのプロジェクトに反対した奴等6104人が収容されていたんだ」
監理局は再度悪のカリスマにメガホンを叩きつける
「それを言うんじゃないよこの人形が!!」
「ああそうだよ!俺は人形だよ!お前らの言うプロジェクトで使われる、究極のマガイモノの一つだよ!でもどうせ、これが終わったら死ぬんだろ!?俺は!!」
「てめぇら生きてる存在には分かりやしないだろ!!心があるのに生まれたときから特定の事のために動けそれ以外はなにもするなって言われる奴の気持ちは!!」
「俺はこの逃走中で!ヒールキャラを演じるためだけに作られた!そんで最後は捨てられるんだろ!?」
「やりたいこともやれずになにをすればいいかもわからずにくだらないことのためにつくられてしぬおれのきもちがわかるかよええ!?」
「こ、こいつ映画のサブリミナルが解けて...」
「ひっ」
自分自身すら分からなくなってがむしゃらに叫ぶカリスマの体が溶けていく
「やすりななみ おまえにいわなくちゃならんことがある」
七実は黙ってどろどろになりかけた悪のカリスマを見る
「おまえはさいしょしたいだった」
「かんりきょくがそれをほりおして ぎじゅつでにんげんそっくりにした」
「かんりきょくはこのとききづいてなかった」
「おまえのおとうとが」
「おまえをほりおこしてるのをみて」
「ここまできていたことに」