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メイドウィン外伝逃走中 汝は災害なりや?(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 95ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 逃走中 メイドウィン逃走中 独自能力有 チートキャラ 時空監理局編 
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その瞬間、門の後ろから多数の声が聞こえる、黒影が確認すると、およそ数十人、いや何百人ものの人間が見えた...そしてその人間達は皆黒影と同じコートを着ていた

「...ほんとだ、時空監理局の人間だ!でもどうやって脱出してきたんだ?」

「ええっ!?ちょ、ちょっと待ってください!!」

「バカな...あそこにはハンターが大量生産されて...」

「後ろに何かいますよ!!あ、あれは...!!」


男たちの後ろには、紫色の髪、オレンジ色のジャケットをした見覚えのある風貌の男


「あれって...たくっちスノーさん!?」

「完全にたくっちスノーさんだ...死んだはずじゃ...」



その姿に何よりも驚いているのは...監理局だった


「ま、まさか...あの偽物が...!!」

「そんなはずはない!!だって...あんなの作っていないじゃないか!!」


「見て!あいつの隣の男!」

たくっちスノーの隣にはアステリオスほどではないが、大柄で半裸の男性がハンターを手で払いながら走り出していく


「見た目の絵柄が七実さんに似てない?ねえなな...」



「...なんとなく、ここに来ているのではないかとおもっていたわ」



「いつ見ても変わらないわね、七花」


「私の弟」

..

「虚刀流・野莓!」

「虚刀流・牡丹!」

監理局の人間が続々と門を飛び出し、最後に七花とたくっちスノーが扉を叩き壊した


「...監理局!!囲まれたか」

「くそっ、しぶとく生きてたのか違反者(イレギュラー)め!」

「...親父、マジでここにいたのかよ」

「よ!たくっちスノーも元気で何よりだ!」

「えっ...姉ちゃん!?なんでこんなところにいるんだよ、そいつら誰!?」

「久しぶり...で合ってるかしら」


逃走者達、監理局の人間がどんどんどんどん集まり、門の回りで固まっていく

「た、たくっちスノーさん?」

「なるほど、あんたらが親父のいってたメイドウィンどもか...初めましてだ!今回こいつらの監禁をぶち破った、パラレルワールドのたくっちスノーだ!」

「で、隣にいるのがそこにいる鑢七実の弟、虚刀流七代目当主の鑢七花だ」

「姉ちゃん...どういうことだよ、姉ちゃんは死んだはずじゃ...」

「ええ、死んだわ...死んだけど無理矢理引っ張り出されたの、私の見稽古目当てに」

「ググググ...まさか七花に見られてたなんて思わなかったんだ!!この屑が!!なんで七実を殺した!!どうせ戦わなければ死なないものを何故殺した!」

「うるせぇ!俺だって殺したくはなかったよ!でもしょうがなかったんだ!」

「......こうなったら、全員まとめて設定に変えて始末してやる」






「思い通りにならないものは消えろ!!お前たちは我々の世界という名の創作で生きるキャラクター!」


「キャラクターは何も考えず作者の言うことだけ聞いて命令通りに動いてれば良いんだ!」



黒影は包丁を向けながらニヤリと笑う


「ふーん、それは監理局が俺たちに向けて宣戦布告するとみてよろしいんだな?」

逃げ出した方の監理局達は恐怖で固まる

「な、何が始まるんだ...?」

「お前らは安全な場所で避難してろ、仮局長命令だ!」

「は、はい!たくっちスノー様!」

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