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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 95ページ)
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29:16
「いやぁ~、案外見つからないものだね~」
「ここまで残ると逆にビビるんだけど...」
花音とヤードはこそこそと動きながら確保者を探す...今まで以上に気が抜けないのが今の状況だ
何せ復活ミッション中にも関わらず複数の逃走者が確保されているのだから....
「これ、逃げる対象が変わっただけなのに凄い怖いんだけど...て、花音さん何してるんです」
花音はかつて逃走に使った流れる川を見ながら某5才児のような怪しい笑みを浮かべる
「今のハンターはたくっちスノーじゃなくてアンドロイドだし~、これは使えるよぉ~」
「ま、まさかまたそれを!?」
花音は再び流れる川に入ってやり過ごすことを考えたのだ、確かに流れてしまえば逃走者が見つけることなど不可能に近いし、アンドロイドに泳ぎの技術はなく七花も息が永遠に持つわけでもない...なんでも出来るマガイモノだったからこそ攻略されてしまった手だ
「服も乾いてきたしいけるよ~」
「そ、そんな無茶な!!」
「何事もチャレ」
花音は準備をする予定だったが足を踏み外して川に落下してしまう
「もおおおおおお!!メイドウィンだから溺れないかもだけどむちゃくちゃだああああ!!」
...
「えっ、今何か通った?」
川を眺めてた桜木が一瞬花音を目で追った...『居た』と断言できないためブザーは作動しないが気になるため川の先へと向かっていった...
そして川の最新部....その先はウォータースライダーのように捻られたコースが組み替えられており、花音は時に回り時に急斜面に入ったりで翻弄される
「うるるるるるるるるる」
どんな遊びでも出来るとはいえこの遊び心は必要なのだろうか
川に飲まれながら花音はそう思った...そしてコースも最終局面、着地用のトランポリンまで飛び出していく仕組みなのだが...
「うよよよよよよよよ」
勢いが捨てきれなかった花音はトランポリンを通り越し...
「ウッ」
ウォズの腰に激突する...何かが折れる音と共に
「アッ」
...その姿を川から追いかけてきた桜木が目撃した、桜木は一瞬動揺するが冷静に二人に駆け寄る
「...えーと、花音さん達発見...あの、ゲームマスター呼びます?」
...
これで確保者はヤードとうりぼんのみになった...ここで逃走者は無理に狙うのは止めた
どちらにせよ不利になるような能力は持っていないからである
諦めも肝心なのだ。