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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 237ページ)
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*104*
数日後
~マガイモノ屋~
たくっちスノー
「はい、終わったよ...ヘルラージュさん」
ヘルラージュ
「ど、どうもありがとうございます...」
龍我
「まさかゴキブリ退治なんて頼まれるとは思わなかったぞ」
ヘルラージュ
「だ、だってだって!ゴキブリ苦手なんだもん!!わたくし腰が抜けてもう...」
たくっちスノー
「まったく、本当にヘタレなんですから...」
龍我
「おい、こいつ本当に悪の秘密結社の元ボスなのかよ」
たくっちスノー
「悪のと言っても対した悪事はやらないというか出来ないらしいけどね...純粋すぎて」
龍我
「珍しいなぁ...」
ヘルラージュ
「何を話してるんです?」
たくっちスノー
「いや!気にせずに...」
ヘルラージュ
「それで、報酬なんですけど...お姉ちゃんが使わなくなった古い黒魔術の本でどうでしょうか?」
たくっちスノー
「お、ラージュ家のお墨付きか...いいね!受け取っておくよ!」
ヘルラージュ
「はい、それではまた...」
たくっちスノー
「期待してるよー!」
...
龍我
「期待してるよじゃねーよ!あいつ何回うちに頼みに来てんだよ!!」
クラマ
「今回がゴキブリ退治、前が屋敷の片付け、更にその前は海に沈んだ指輪の回収...」
龍我
「何というかよ...情けないというか...残念というか...バカというか...」
福ちゃん
「言葉を選びきれてない...あれでも、古神術とやらの継承者なんですけどね...」
龍我
「凄い家系なんだろ?じゃあなんであんなダメダメなんだ」
たくっちスノー
「超天才の姉に甘やかされてきたから...」
龍我
「ああ...なるほどな」
たくっちスノー
「でもなぁ...性格は残念だけどどこかお茶目だし、情けないけど便りにならないことは無いし...」
龍我
「あれか、守ってやりたいオーラって奴か」
たくっちスノー
「そうそう!」
クラマ
「それに、しっかり報酬は用意してるんすよね」
福ちゃん
「そういえばそうね...本だけじゃなくてほら、私たちのぬいぐるみ!」
龍我
「...これ、もしかしてあいつが作ったのか?」
クラマ
「そうだな、ここら辺に置いておけば映えるんじゃないか?」
たくっちスノー
「せっかく作ってくれたんだし、大事にしなくちゃな!」
龍我
「ああ...ところで、今日お昼どうする?」
たくっちスノー
「飯食べるのかよ、マガイモノなのに」
龍我
「飯食わねぇマガイモノなんてお前ぐらいだぞ」
たくっちスノー
「そ、そうかなぁ?でも自分はいいよ、留守番してるから三人で行っておいで」
福ちゃん
「そう...じゃあ、少しの間頼みますね」
龍我
「一応弁当は買っといてやるから!」
龍我達はマガイモノ屋から出ていって...一人残ったたくっちスノーは横になる
たくっちスノー
(監理局をクビになり早くも数日...いつもだったらこういう時間に書類に判子を押したり、書類見たり...なんか書類しか見てないな)
たくっちスノー
(とにかく、仕事だらけだった...でも今は何もない、やることがない...僕は何をすればいいんだろう?)
たくっちスノー
「ひとまず、マガイモノ屋に届いた依頼でも確認するかな...」
コンコン
たくっちスノー
「ん?...今はやってませんが依頼なら受け付けますよ」
ビャッコガンナー
「いえ、今回は仕事じゃなくって...どうも、たくっちスノー様」
たくっちスノー
「ビャッコガンナー!」
ビャッコガンナー
「他の人たちが昼御飯食べに行ったそうなんで、どうしてるかと思ってさ」
たくっちスノー
「そうなんだ...ちょっと暇だったし話し相手になってくれないかな?」
ビャッコガンナー
「たくっちスノー様とならいくらでも!」
...
たくっちスノー
「それでさ...自分、すっかりやることがなくなっちゃって...」
ビャッコガンナー
「それなら、また俺と一緒にフレンダー見るのはどうで?今面白い所なんだよ!」
たくっちスノー
「へー、今どうなってるのフレンダー」
ビャッコガンナー
「お、興味津々だなぁ!今、フレンダーの住む星から弟がやってきて...」
たくっちスノー
「弟...フレンダーに兄弟が居たのか」
ビャッコガンナー
「そうそう...あ!弟と言えば、二号機でも作ったんですかい?俺と似たようなロボットが...」
たくっちスノー
「え、そんなの知らないよ、忙しかったんだから」
ビャッコガンナー
「えー?でも俺はっきり見ましたよ?空を飛ぶ俺みたいなのが...」
たくっちスノー
「...なぁ、それってめっちゃ怪しくね?」
ビャッコガンナー
「...言われてみれば」
たくっちスノー
「近くに誰か居た?」
ビャッコガンナー
「えーとほら、あの...ぬいぐるみ工房の」
たくっちスノー
「ヘルラージュさん...ま、まさか!」
「た、大変よマガイモノ屋!!」
突然、扉が開き少女が慌てて駆けてくる
たくっちスノー
「あんた確か...姉のミアラージュだったか、まさか...」
ミアラージュ
「ヘルが...誘拐されたの!!」
たくっちスノー
「ほらやっぱり!!」