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ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 237ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ざくざくアクターズ ざくアクZシリーズ 短編集 
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そしてようやくデーリッチ達も海斗の世界へと降り立っていた

メイドウィン
「ようやく繋がった!」

かなちゃん
「たくっちスノーさん!海斗君!」

メイドウィン
「...なんだこの世界、街に活気が感じられない...というか、人間の気配が二つしか感じないぞ!!」

ローズマリー
「二つ...あの二人か、一体どこに...」

デーリッチ
「あそこでち!」

デーリッチが指を指した先には、ビルの屋上で倒れている二人が...


たくっちスノー
「はぁ...やっぱり海斗君は強いなぁ」

海斗
「うっ...くっ」

たくっちスノー
「...うーん、引き分けか、この場合話した方がいいかなぁ」

海斗
「...俺にも知る権利がある、あんたが大事に思っていた同じ戦場海斗だからこそ」

たくっちスノー
「一緒じゃない」

海斗
「...え?」

たくっちスノー
「名前も見た目も同じでも、僕にとっては...」

ローズマリー
「たくっちスノー!」

たくっちスノー
「ん?」

メイドウィン
「何してんだお前らー?」

たくっちスノー達の後ろからデーリッチ値が降りてくる


たくっちスノー
「...王さま?ローズマリー参謀?どうやってここに」

メイドウィン
「デーリッチ達がお前を探してたんだよ」

たくっちスノー
「なんで探してたの王さま、今度はちゃんと手紙残したのに」

デーリッチ
「名無しの怪物の件で色々と揉めているのに、勝手にいなくならないでほしいでち!」

たくっちスノー
「ああ、ごめんね...心配かけちゃって」

たくっちスノーは首を掴んでボールのように担ぎながら小声で呟く

たくっちスノー
「まぁ、僕だって【名無しの怪物】と変わらないんだけどな」

デーリッチ
「え?」

たくっちスノー
「なんでもない、じゃあ行こう...」

海斗
「待ってください、この人達も連れていくんですか?」

たくっちスノー
「着いてきちゃった以上しょうがないじゃん...話しながら説明するよ」

ローズマリー
「一体何をしていたんだ?」

海斗
「実はこういったことを...」

...

ローズマリー
「四十万人を!?」

かなちゃん
「...それは事実なんですか?監理局の力を悪用したというのも」

たくっちスノー
「ああ...忘れはしないよ」

デーリッチ
「この街が誰もいないのって...」

たくっちスノー
「あ、それは自分関係ないよ...まぁ、理由の1つがあるんだけど」

海斗
「.....」

たくっちスノー
「行くよ」

...

たくっちスノー
「この街を歩いていたのも何ヵ月も前なんだなぁ...懐かしく感じるよ」

海斗
「誰もいない...荒らされた痕跡もあまりない...」

ローズマリー
「不気味だ...市民はどこにいるんだ?」

たくっちスノー
「市民なら居るよ?ここの真下に」

かなちゃん
「.....」

たくっちスノー
「さて、まず君に見てもらいたいものは...これさ」

海斗
「これは...!!」

たくっちスノーが連れてきた先は...墓場。

デーリッチ
「お墓...?」

たくっちスノー
「海斗、この辺りの墓をよく見てごらんよ」

海斗
「福井龍...与倉猛...なんで!?俺の仲間が...皆死んでるのか!?」

たくっちスノー
「彼らだけじゃないよ」


デーリッチ
「海斗君!こ、これ見るでち!!」


海斗
「...こ、これは!!」

デーリッチ達が見たもの...それは

【戦場海斗】

たくっちスノー
「海斗君、僕の中の『戦場海斗』はもう存在しないんだ」


たくっちスノー
「時空犯罪者としての三つめの罪、それは君を守れなかったことだよ...」

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