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ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 237ページ)
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偽物騒動から早くも一週間後...

幻徳はデーリッチとローズマリーに話をしていた

幻徳
「感謝する、俺も偽物をどうにかしたいと時空を越えて来たものでな」

ローズマリー
「いえ、目的が同じだっただけですから...」

デーリッチ
「聞きたいことがあるんでち」

幻徳
「どうした?」

デーリッチ
「騒動の時ぼやいていた時空規模のプロジェクトってなんでちか?」

幻徳
「何てことはない、単なるPR活動だ」

ローズマリー
「と、言いますと?」

幻徳
「何ヵ月も前にたくっちスノーの演説があっただろう」

ローズマリー
「はい」

幻徳
「アレを見たうちの物理学者が皆が笑って過ごせる平和を作るプロジェクトなんてものを考案してな、首相である親父がそれを気に入ったんだ」

幻徳
「俺はそれの宣伝役に抜擢された」

デーリッチ
「凄いでち!きっと上手くいくでちよ!」

幻徳
「だといいがな...奴はここを異文化の国と称していたが、本当にその通りだな」

幻徳
「お前達も似たようなことをすれば盛り上がるだろう...」

デーリッチ
「たくっちスノーに聞いてみるでちか?」

ローズマリー
「そうだな...」

幻徳
「おっと、報酬を忘れるところだった...これを持っていくがいい」

幻徳は鞄から大きなプリンをテーブルに置く...それを見てデーリッチは目を輝かせる

デーリッチ
「ぬおおおー!!これはもしかしなくとも、バケツプリンという奴でちか!」

幻徳
「東都の一流パティシエに作らせた最高級の物だ...たくっちスノーに王の好みを聞いたものでな」

ローズマリー
「すいません、こんなことしてもらって...」

幻徳
「いやいや、これで済むなら安いものだ」

ローズマリー
「...?」

幻徳
「他に用事があるのでそろそろ失礼する」

デーリッチ
「また会おうでち~!」

幻徳
「用件が出来たらな」


...

幻徳
「おい、これでいいのか?」

たくっちスノー
「バケツプリンで喜んでくれたなら安いもの...だろ?」

たくっちスノー
「幸いにも王さまは石動に気をとられ君の事を覚えてない...ナイトローグを見ても何も感じなかっただけラッキーと思いなよ」

幻徳
「ぐぐ...それより、スターク...石動が生き返ったというのは?」

たくっちスノー
「本当だよ、名無しの怪物の味方では無いみたいだけど...意味深な言葉を残したんだ、時空犯罪者はどこから作られるのかって奴」

幻徳
「む...時空犯罪者か、俺たちも真剣に考えなくてはならない存在だな...万丈龍我やマガイモノ屋には?」

たくっちスノー
「話してある、何か仕掛けてこないとも限らないからそちらも用心するように」

幻徳
「分かっているさ」

<王国会議を始めるでちよー!

たくっちスノー
「はーい!...じゃ、またな」

幻徳
「ああ...」


...

ローズマリー
「はい、というわけでハグレ王国も時空規模のプロジェクトを計画することにした」

デーリッチ
「世界からハグレて困っている人たちの心の拠り所をどんどん広めるんでち!」

メニャーニャ
「時空規模...ですか、これはまた大事(おおごと)ですね...」

福ちゃん
「私は賛成ですよ、元々ハグレ王国とは私達のように居場所を失った者達が集まって出来たもの...」

ヅッチー
「ああ!皆が笑って暮らせる...とってもいいじゃないか!」

マーロウ
「私も賛成です...しかし時空監理局はそれをどう捉えるか...」

たくっちスノー
「あっちの黒影は大喜びで出来る限り協力すると言ってくれたよ」

マーロウ
「そちらではなく...」

龍我
「名無しの怪物が来たら俺やローズマリー参謀がぶちのめしてやるさ」

ローズマリー
「私もかい?」

かなちゃん
「マガイモノキラーになってくれましたからね」

エステル
「大明神は違うの?」

たくっちスノー
「どっちかと言うとたくっちスノーキラーだからね」

かなちゃん
「確かに...」

ローズマリー
「話を戻そう、プロジェクトの第一段階は、時空にハグレ王国の名を広げることからだ」

たくっちスノー
「魔導界戦争の件で監理局を知る者からは既に有名だが...もっと他のところに知らしめないとな...」

かなちゃん
「物騒な言い方はよしなさい」


デーリッチ
「そこで大々的に分かりやすくハグレ王国を宣伝する方法を皆で考えたいけど...何か無いでちか?」

エステル
「はいはいはーい!!」

デーリッチ
「はい、エステルちゃん!」


エステル
「こういう時はやっぱスポーツよスポーツ!」

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