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ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 237ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ざくざくアクターズ ざくアクZシリーズ 短編集 
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福ちゃん
「...あら、もうお昼なのね」

...

たくっちスノー
「お昼ご飯を食べに向かったな」

クラマ
「どこへ行った?」

たくっちスノー
「この方角は...帝都だ!」

福ちゃん
「ここね...!」

帝都に着いた福の神は、裏通りの店へと入っていく

クラマ
「なんだあの店?」

たくっちスノー
「さぁ...入ってみるか?」

クラマ
「待て!広さ的に間違いなくバレる...食べ終えるまで待った方が」

たくっちスノー
「心配は無用だ!」

【connect please!】

たくっちスノーは魔方陣からパックを取り出す

たくっちスノー
「マガイモノ王国お手製の食事も出来る変装パックだ!」

クラマ
「...これでバレないのか?」

たくっちスノー
「自分だって別世界行くとき使うけど全然バレないもん!」

クラマ
「そうか...なら安心だな」ペタペタ

...

店の中は店主一人で殺風景だが、それなりに客が居るように感じられた
カウンター席の奥に福の神も座っていた

たくっちスノー
(ラーメン屋か...)

クラマ
「隣いいですか?」

福ちゃん
「どうぞ」

クラマ
(本当に俺だって気付いてないな...念のためカツラも付けておいて良かった)

店主
「...注文は?」

たくっちスノー
「えーと、チャーシュー麺」

店主
「悪いけど無いね」

たくっちスノー
「え、無い?」

店主
「味噌チャーシューならあるだべ」

福ちゃん
「ここのお店は味噌ラーメンが主流なんですよ」

たくっちスノー
「へぇ...じゃあそれで」

クラマ
「俺は普通の味噌、ネギは多めで」

店主
「へい、味噌ラーメンに味噌チャーシューと」


たくっちスノー
「...しかし珍しいっすね、味噌ラーメン主体のラーメン屋なんて」

店主
「あっしは味噌が好きなんでさぁ」

たくっちスノー
「あー!好みなんすねぇ...ん?味噌?」

福ちゃん
「ここの拉麺屋は雑誌には載ってないけど美味しいって風の噂で聞いてね...一度でいいから立ち寄りたかったの」

クラマ
「へぇ」

福ちゃん
「お二人さんは?」

クラマ
「ええと...まぁ...同じです」


たくっちスノー
「ちょっとつかぬことをお聞きしますが、この店の名前は...」

店主
「玄風亭(げんぷうてい)さ、あっしの名前が玄風なんで玄風亭よ」

たくっちスノー
「玄風亭...玄武...まさかな」

福ちゃん
「んん?」

玄風
「へい、そちらの客の味噌ラーメンと、こっちの味噌ラーメン...それに味噌チャーシュー麺だ」

たくっちスノー
「おー!頂きます」

クラマ
「...」ズズズ

たくっちスノー
「おお!美味しい!!」

福ちゃん
「噂通り...」

玄風
「うちの味噌は思いを込めて念入りに作りやしたからね」

たくっちスノー
「こんな旨いのに、なんでこんな裏通りに?」

玄風
「仕方ないんでありやす、あっしはハグレと呼ばれる者故にあまり目立つことは許されなくて...こうやって帝都の裏に店を作ることを許してもらっただけでも感謝しないといけやせん」

たくっちスノー
「ああ...そうなんだ、ごめん」

玄風
「いんや、あっしは気にしやせんで」

クラマ
「ふむ...」ズズズ

福ちゃん
「それにしても、本当に美味しい味噌ですね」

玄風
「あっしのおやっさんと一緒に作った宝物ですけぇね」

クラマ
「おやっさん?」

たくっちスノー
「...!」

玄風
「ええ、なんでもあっしとラーメンっちゅうもんを作りたいてぇ言い出して、一緒になってラーメン修行なんかもしたんでさ」

たくっちスノー
「...」

玄風
「あっしのことをゾウガメなんて呼んで...互いにダメダメだったけど...こうやって自慢の味噌を作れるまでになってなぁ...」

クラマ
「おやっさんはどうしたんでさ?」

玄風
「あっしが味噌ラーメンを広める旅に出るのを見送ってくれましたんで...おやっさんに食わせても恥ずかしくない味噌ラーメンを作るのがあっしの夢!」

玄風
「...ってすまんねぇ、何しろ久しぶりの客なもんで話し込んでしまったわ」

福ちゃん
「いえいえ...立派ですよ!」

たくっちスノー
「...ふふっ」


クラマ
「ごちそうさま」

玄風
「へい、味噌ラーメン一杯400G、味噌チャーシュー麺一杯510G、そちらのお客さんはネギ追加したから420Gでありやす」

たくっちスノー
「はい、これ...」

クラマ
「気が向いたらまた来るぜ」

玄風
「まいど~...ん?お客さん」

玄風はたくっちスノーの肩を叩き呼び止める

たくっちスノー
「ん?なんだい?」

玄風
「これ、10000G札...おつり...」

たくっちスノー
「ああいらないよ」

玄風
「ええ?」

たくっちスノー
「それくらい貴方の味噌ラーメンが旨かったって事!」


玄風
「あの顔...どこかで見覚えが...」



たくっちスノー
(元気にやれてるみたいだな...僕は不器用だからこれくらいの気遣いしか出来ないけど...頑張れよ、ゾウガメ!)

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