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ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 237ページ)
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*175*

大明神はたくっちスノーと手を繋ぎ森を散歩する

かなちゃん
「ふふふっ」

たくっちスノー
「大明神様.....?」

かなちゃん
「どうしました?楽しくないんですか?」

たくっちスノー
「いや...どういう風の吹き回しですか?貴方が自分を誘うなんて...」

かなちゃん
「いえ、退屈そうでしたので」

たくっちスノー
「否定はしませんけど...」

かなちゃん
「なら良いじゃないですか別に」

たくっちスノー
「うん...ねぇ、他に聞いてもいいですか?」

かなちゃん
「はい」

たくっちスノー
「貴方から見て、昔の自分...今もですけど、どういった風に見えてました?」

かなちゃん
「はっきり言って昔の貴方はキライでしたよ」

たくっちスノー
「それは知ってます、嫌われるようなことしかしてきませんでしたから」

かなちゃん
「.....何故、あんなことを?」

たくっちスノー
「自分もあまり思い出せなかったんだけど...名無しの怪物が生き返ったとき、リニュ前が出来損ないと言われて...」

たくっちスノー
「前にもこんなことを言われた気がしたんです」

かなちゃん
「はぁ...要するにコンプレックスのような物だったんですかね...完璧な生き物を作ることに拘ったのも」

たくっちスノー
「そうかもね...でも今は不思議と腹は立たないよ、出来損ないなのは事実なんだし、怒ってもそれは覆せない」

かなちゃん
「他のメイドウィンさんも言ってましたが、貴方...卑屈になりましたねぇ」

たくっちスノー
「現実を見たと言ってもらいたいね」

たくっちスノー
「僕はこれまでやった事が許してもらえるなんて微塵も思いませんよ」

たくっちスノー
「なので...その...えっと」

かなちゃん
「ここの森は妖精も立ち寄らないので、誰も聞いたりはしませんよ」

たくっちスノー
「そっか、それはよかった!」


たくっちスノー
「もし、近い将来僕の存在意義が無くなったら...殺してください、貴方だけなんです、僕を恨み、僕を消す思いと力を持った貴方にしか...出来ないことなんです」


かなちゃん
「...なんでデート中にそんな事を言うんですか?」

たくっちスノー
「二人っきりになれるのなんて今ぐらいかなと思いまして」

かなちゃん
「.....」

たくっちスノー
「お願いします」

かなちゃん
「お断りします」

たくっちスノー
「なんで?」

かなちゃん
「そんなの了承出来るわけないじゃないですか...良いですか、私が嫌いなのはあくまで昔の貴方です」

かなちゃん
「今とは...事情が違うんですよ」


たくっちスノー
「...そっかぁ、僕は本当に出来損ないだな」

たくっちスノー
「僕は黒影剣になる為に生まれたのに...ははは...」

ふらついてどこかに歩きそうなたくっちスノーを、大明神が止める

かなちゃん
「こら!...まだ、デート中ですよ?」

たくっちスノー
「僕と居たって楽しくないですよ?」

かなちゃん
「それでもいいんです」

たくっちスノー
「変ですね」

かなちゃん
「変なのは貴方ですよ...」




「貴方、私の事を『かなちゃん様』って呼んでくれなくなったじゃないですか...」

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たくっちスノー。

本来生まれる必要は無かった、悲劇の子

しかし...だからといって、容易くその生涯を終えていいはずがない

同僚として...?初恋の相手として...?

どういった理由かは私にも分からない

でも、私は願う、あの子の幸せを。

不幸と足掻きしか存在しないたくっちスノーに...せめて、生き物らしい生き方をしてほしい。

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