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ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 237ページ)
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その夜...ジュリアとアイアンヴェノムが紅水晶の山へと出発したと報告が入った

たくっちスノー
「...」

福ちゃん
「大丈夫よ、ジュリアさんが付いていますから」

たくっちスノー
「まあな...」

龍我
「しっかし今日は依頼が来ねぇなぁ」

福ちゃん
「平和だという証拠よ、喜ばなくちゃ」

たくっちスノー
「そうだよ?久しぶりにやりたいことやれるんだよ皆?」

クラマ
「俺や福の神様はそうはいかねぇっすけどね、神としての色々な...」

たくっちスノー
「そっちは大変だなぁ...」

龍我
「お前だってメイドウィン、つまり世界の神だろ」

たくっちスノー
「いや...メイドウィンは基本的に見守るのみで仕事はないんだよ」

福ちゃん
「へぇ...」

シーン...

たくっちスノー
「ねぇ、ぶっちゃけてもいい?」

福ちゃん
「どうぞ」

たくっちスノー
「ありがとう...あのさ、自分ね....」


たくっちスノー
「局長になる前は一体どんな生活を送ってきたのか思い出せないんだ」

たくっちスノー
「僕さ...こういう暇なとき、何していたんだろう?」

たくっちスノー
「毎日毎日、監理局で資料に判を押して...たまにメル姉と冒険行って、マガイモノ王国のどうこうを考えて」

たくっちスノー
「でも監理局じゃなくなったから、それらは皆やらなくてよくなった」

たくっちスノー
「えーとまぁ、要するに暇なんだ」

福ちゃん
「.....」

たくっちスノー
「平和が一番、それは分かってるのに...何かひと騒動おきて仕事をが出来るのを期待してしまう」


たくっちスノー
「僕って、悪い人ですね....ふふふ」


龍我
「...おう」

たくっちスノー
「皆はやりたいことがあるでしょ?僕がここに残るから」

龍我
「え?おい...」

たくっちスノー
「依頼が来たら無くさないようにしなくちゃダメでしょ?だから...」


福ちゃん
「たくっちスノーさん」




「貴方、自分からやりたい事は無いの?」


「え?無いけど?」


「.....そう、行きましょう、皆」


...

マガイモノ屋から離れ、遺跡へと歩く三人...

龍我
「あいつがあんな奴だったなんてなぁ...」

クラマ
「ま、3歳っすからね...あまり娯楽を知らなくても無理がない」

福ちゃん
「.....ねぇクラマ君、もし私が突然貴方をクビにしたら、どうする?」

クラマ
「え!?そ、そりゃ困るっすよ...この先何をすればいいか分らないっすから」

福ちゃん
「今のたくっちスノーさんはそんな状態なのよ...私達は何も出来ないわ」

龍我
「でもよ...仕事が来るまでボーッとしてるのも不気味だよな...」

クラマ
「確かに...どうにかならねぇかなぁ」

...そんな話し声を、誰かが聞いていた


...

マガイモノ屋は再び静かになる

たくっちスノーはソファーに座りながら依頼が来るのをずっと待ち続けていた

たくっちスノー
(何をすれば良いんだろう)

たくっちスノー
(何、一人なんて前にもあったじゃないか...そう、生まれたばかりの頃とか...)

たくっちスノー
(...生まれたばかり、か。)

コンコン

たくっちスノー
「どうぞ。」



かなちゃん
「たくっちスノーさん、デートしません?」

たくっちスノー
「えっ?」

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