完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 237ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ざくざくアクターズ ざくアクZシリーズ 短編集 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~ 200~ 210~ 220~ 230~

*22*

クロヤマの家は、シロアリがあっちこっちに渦巻いていた

クロヤマ
「うわああああ!!俺のログハウスが!!」

龍我
「マジでひでぇなこりゃ」

たくっちスノー
「だな、早めに終わらせよう万丈!」

龍我
「ああ!」

クロヤマ
「な、なるべく家が壊れないようにしてくれぇ...」

たくっちスノー
「分かっています!そこまで派手なことはしませんので!」

たくっちスノーはトウロウから渡されたメモを見る

【ケンザンシロアリはアルコールに触れると針を残して溶けてしまう】

たくっちスノー
「万丈、受けとれ!」

【connect please!】

たくっちスノーは魔方陣からビールやワインの瓶を取り出す

龍我
「いいのかよ、こんなの使って?」

たくっちスノー
「いいんだ!自分は未成年だから飲めないし!」

龍我
「そうか!よし...やるぞ!!」

たくっちスノー
「おっしゃあ!!くらえ!!」

龍我達は瓶を開け、お酒をシロアリが食べる家に向かってぶちまけた!

クロヤマ
「あああああ!!もったいない!!」

たくっちスノー
「住むところが無くなるよりはマシだろ!うりゃああああ!!」

たくっちスノーは瓶を逆さまにしてどんどん酒を家に染み込ませていく

龍我
「ん...?おい!本当にシロアリが溶け始めたぞ」

たくっちスノー
「本当だ!」

家中に染み渡った酒はどんどんシロアリを溶かしていき...やがてアリについていた針だけが残る

龍我
「これでよし!」

クロヤマ
「お、おお...ではこれで...」

たくっちスノー
「待ちな、ログハウスだぞ?ってことは室内まで木で出来ている、ちゃんとそっちも確認しないとダメだろ?」

龍我
「あ、そうだな...酒はまだあるか?」

たくっちスノー
「もちろん!」

クロヤマ
「し、室内なんていいよ、別に....

たくっちスノー
「いやー、念には念を入れてね」

龍我
「それに、こんな針の沢山あるシロアリだぞ?何かの弾みで触れたら危険だ」

クロヤマ
「だ、だから良いってば!!」

たくっちスノー
「突入!!」

クロヤマ
「ああああああああああ!!!」

たくっちスノー達が家に入ると...そこには、


『アリアリアリアリ』
『アリアリアリアリ』

龍我
「な、なんだこりゃ!?アリみてぇな顔した人間だ!」

たくっちスノー
「じょうじ!とか叫んでそう!!まさかこれがアリ人間!?」

クロヤマ
「見たな」

たくっちスノー
「なぁ、クロヤマさんよ、これは一体...?」


クロヤマ
「フンッ!!」

龍我
「お?」

龍我とたくっちスノーの頭に空っぽになったビール瓶が振り落とされる

たくっちスノー
「」

龍我
「」

クロヤマ
「はぁ、はぁ...お前はシロアリを退治してるだけで良かったんだよ...」

アリ人間
「アリアリアリアリアリ」
アリ人間
「アリアリアリアリアリ」

クロヤマ
「くっ...お前らもオレの家でシロアリなんか作るんじゃねぇって何度も言ってるだろ、この役立たずが!!」

アリ人間
「.....」

クロヤマ
「はぁ...お前らも来い!他の奴等を始末しに行くぞ」

福ちゃん
「貴方だったんですね」

クロヤマ
「なっ!!」

クロヤマの背後に、福の神が

福ちゃん
「ハチ人間から貴方の名前を聞きましたので慌ててこちらへ向かいましたが...手遅れだったみたいですね...」

クロヤマ
「ちっ...お前もこいつらと同じところに送ってや」

たくっちスノー
「あのーちょっと」

龍我
「突然殴ってくるんじゃねぇっての」

クロヤマ
「えっ...生きてる?」

たくっちスノーと龍我は殴られた所を手で抑えながら起き上がる

福ちゃん
「えっ...大丈夫なんですか?」

龍我
「マガイモノは殴られた程度じゃ死なねぇ!むっちゃ痛てぇけどな!」

たくっちスノー
「クロヤマさんよ、さっきの話聞いてましたがこれは...」

クロヤマ
「う、うわああああああバケモノ!!」

二人の手から漏れる黒い液体を見てクロヤマは慌てて逃げていく

福ちゃん
「あっ、待ちなさい!!」

龍我
「なぁたくっちスノー、これって俺達騙されるかもしれなかったな?」

たくっちスノー
「そうだなー」

龍我
「こういう場合ってどうしたらいいんだ?」

たくっちスノー
「そうだなぁ...それより今はクロヤマだ」

21 < 22 > 23