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ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 237ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ざくざくアクターズ ざくアクZシリーズ 短編集 
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*23*

ムカデ人間
「はぁはぁはぁはぁ...!!」

ローズマリー
「.....!!」

ムカデ人間
「どこまで追いかけてくるんだよ、この女!!」

デーリッチ
「うりゃあああああ!!逃がさんでち!!」

ムカデ人間
「ちくしょう!!しつこい奴だ!!」

ハチ人間
「うあああああああ!!」

ムカデ人間
「あ!?邪魔だ、どけ!!」

ハチ人間
「なっ、貴様!!」

「「うわああああああ!!」」

分かれ道でムカデ人間とハチ人間はぶつかって倒れ混む

ローズマリー
「追い詰めたぞ!!」

デーリッチ
「ローズマリー、ちょっと待つでち...あれ、あれ。」

ローズマリー
「あれ...?まさか、ハチ人間か!?なら福ちゃん達はどこに...」

ムカデ人間
「いってぇな何処に目付いてやがる!!針が刺さったらどうすんだ!!」

ハチ人間
「何かと思えばムカデ人間か!!貴様こんなところで何をしている!?」

ムカデ人間
「かわいいかわいいムカデちゃんをガングロにしやがった悪魔から逃げてるんだ!!」

トウロウ
「あ、悪魔?」

ハチ人間
「なんだ失敗したのか愚か者め!!それでも昆虫人間か!!」

ムカデ人間
「お前こそ自慢のスズメバチ軍隊とやらはどうした!?帰ってきたのはお前一人じゃないか!!」

ハチ人間
「黙れッ!!貴様ほど落ちぶれちゃいない!!」

ムカデ人間
「何ィ!?」

ミトラ
「何だか言い争いになってますけど...」

ローズマリー
「え、ええ...昆虫人間って仲悪いのかなぁ...?」

デーリッチ
「デーリッチ達が近寄れないでち...」

ムカデ人間
「分からねぇのか!?お前はあの方に役立たず扱いされてるんだよ!!」

ハチ人間
「何だと!?それは貴様だろう!!」

ムカデ人間
「石頭なハチや無能なアリよりお前の適応力が一番素晴らしいって...言ってたんだぜ!?」

ハチ人間
「何だと...何を言うか!?あの方はな、あのお方は一匹狼であるムカデ人間や考える頭もないアリ人間よりも我々を選んでくれたのだぞ!?」

ローズマリー
「どっちみちアリはバカにされてるんだ!?」

ムカデ人間
「あれ...?」

ハチ人間
「む...?」

デーリッチ
「いや、待って...もし二人の言っている事が本当だとしたら」

トウロウ
「それぞれに都合の良いことを話していた、ということですわね」


ムカデ人間
「.....」

ハチ人間
「.....」

ローズマリー
「で、結局あの方って誰なんだ?」


「アリ人間を纏めあげた者ですわ」

クロヤマ
「ううう...」

デーリッチ
「その声は...福ちゃん!」

ムカデ人間
「えっ!!?」

ハチ人間
「何っ!!?」

福の神はクロヤマの頭をひっ掴み、引きずりながら現れる

龍我
「この人、本当に福の神かよ、なんかこええんだけど」

クラマ
「.....」

龍我
「なんで目を逸らすんだよ」

たくっちスノー
「やぁデーリッチ、そっちは終わったかい?」

デーリッチ
「う、うん...そっちは?」

龍我
「いやー、こっちはシロアリ駆除しようとしてとんでもないの見つけちまってなぁ」

たくっちスノー
「そうそう!で、お二人がた...」

ムカデ人間
「.....」

ハチ人間
「.....」

クロヤマ
「.....」

たくっちスノー
「福の神様から粗方聞いてるよ、首謀者って...こいつだろ?」

クロヤマ
「.....」

ムカデ人間
「...そうだな」

ハチ人間
「こいつだ」

クロヤマ
「なっ!!お前達裏切るのか!?」

ムカデ人間
「裏切ったのはお前だろクロヤマ、お前はそれぞれに都合の良いことを言ってきた」

ハチ人間
「だが我らが怒るのはそこではない...お前は、自分自身が作った虫をことごとくコケにした、それが一番許せん」

ミトラ
「なんだかんだで作った虫が大好きなんですね...」

クロヤマ
「だって、あいつら知性0なんだもん!!体は男みたいでキモいくせに、シロアリしか作れないし、計算も出来ないし!!」

ムカデ人間
「アリ人間...てめぇ、墜ちたな」

ハチ人間
「お前は絶滅だ」

クロヤマ
「た、助けてくれ...マガイモノ屋ぁ...」

福ちゃん
「いいえ、私達の依頼はあくまで害虫駆除です...つまり、シロアリを駆除した我々はもう、貴方とは関わりがありません」

クラマ
「そういうことだ、観念しなクロヤマ」

クロヤマ
「う、うう...」

たくっちスノー
「さて、トウロウさん...後は頼みますわ」

トウロウ
「ええ...」

デーリッチ
「頼むって...何が?」

たくっちスノー
「さ!さ!仕事はまだ残ってるんだから帰るよ」

ローズマリー
「あ、ちょっと!」

たくっちスノーはデーリッチ達を渦に強制的に連行し、場にはトウロウと昆虫人間三人だけとなる

トウロウ
「...ふふふ、ようやく私の出番が回ってきましたわ」


クロヤマ
「な、何をする気だ...?」

トウロウ
「わたくしはトウロウ、カマキリの性質を持ったヒトに近いマガイモノ...ねぇ、知ってます?」




「カマキリって、トンボからチョウまで、虫を色々食べるそうよ?」

「ああああああああああああああああ!!!!!」



...その後、充作の村にはハチ人間から奪い取った米俵とあたたかいスープが

ミトラの家にはムカデ人間から虫除けブローチが届き、二人の昆虫人間はハグレ警察に厳重注意として釈放された


だがどんなに探しても、クロヤマの姿を見たものはいないそうな


一体クロヤマはどうなったのか...それは誰にも分からない

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