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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 237ページ)
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*33*
クローズ
「この野郎!!」
暴力団
「うわあああああ!!」
クローズ
「どうした、その程度か!?ああん!?」
クローズはちぎっては投げちぎっては投げの要領で暴力団を蹴散らしていく
フロード
「な、なんでだよ!?お前ら、真面目にやれよ!!」
ジュリア
「はあああっ!!」
暴力団
「ぐわああっ!」
ジュリアの方も、盾を駆使して暴力団達に優位に立つ
フロード
「何やってんだお前ら!!それでも暴力団か!!」
クローズ
「おっと、一番許せねぇのはお前だ!!」
クローズ
「お前は一人の女を利用したんだ、柚葉はな...本気で惚れてたんだぞ!?」
クローズ
「この事実を知ったら、柚葉の奴は泣くだろうな!!」
クローズ
「女を泣かせる男なんかには...負ける気がしねぇっ!!」
『ビートクローザー!』
クローズ
「行くぞ!!」
フロード
「ま、まって!お金なら!お金ならいくらでもあげるからご勘弁を!!」
クローズ
「分かったよ...二倍にして叩き込んでやる!!」
『ヒッパレー!ヒッパレー!』
クローズ
「この屑野郎ーーーーーッ!!」
『ミリオンヒット!!』
クローズは剣から音波のような衝撃波をフロードにぶつける
フロード
「うぎゃあああああああっ!!!」
...
ジュリア
「これで現行犯逮捕だ、暴力団達もまとめて牢に入れておくよ」
フロード
「はん、警察なんてすぐに脱獄してやるよ...それに、どうせ数十年もすれば...」
龍我
「お前、まさかハグレ警察に行くとでも思ってんのか?」
「そうだよ」
フロード
「えっ?」
液状化していたたくっちスノーが形を形成する
フロード
「な、なんだお前!?」
たくっちスノー
「お前達からすればどこにでもいるハグレ、だが実際のところ...初めまして、僕は時空監理局という者です」
フロード
「時空監理局...?」
たくっちスノー
「別世界の住民と分かった上で奴隷商売をすることは時空秩序法に反する行為でございます」
龍我
「それに、万が一重要な人間が売られちゃ、世界がまずいことになるんだろ?」
たくっちスノー
「そうだね...僕が動かなくても、これを公表すれば時空監理局が動くだろう、だから局長らしく『一足早く』仕事するよ」
フロード
「きょく...ちょ...え?」
たくっちスノー
「設定確認...なるほど、売ったハグレは5人か」
たくっちスノー
「重罪だ、お前は懲役4000年...そして、これから先、年収が100万円を越えない呪いを付ける」
フロード
「あっ...あっ...あっ!!!」
たくっちスノー
「脱獄なんて考えないでくださいね?...まぁ、巨人でも折れない鉄格子を曲げれたらの話ですが」
フロード
「嫌だああああああああ!!!」
フロードの真下に時空の渦が開き、沼に沈むかのように落ちていった...
たくっちスノー
「これでよし」
ジュリア
「4000年というのは...少しやりすぎではないか?」
たくっちスノー
「心配ありませんよ、時空監理局内の4000年は他の世界で言うところの4年程度ですから!」
龍我
「時間の流れがむっちゃ遅いんだよなあそこ...」
たくっちスノー
「さて、戻るか」
...
そして...ハグレ警察署内
レイリー
「.....」
柚葉
「レイリーという男を探しているのだが」
レイリー
「...レイリーは、俺さ」
柚葉
「そうか...」
レイリー
「何の用だ」
柚葉
「全て聞いた、その上で聞いてほしいことがある」
柚葉
「愛している」
レイリー
「そうかい」
柚葉
「...わ、私は、こういったことに無縁で、上手く言えないのだが...その...」
レイリー
「悪い、俺じゃお前には釣り合わない」
柚葉
「しかし...!!」
レイリー
「俺はハグレ売買、つまり犯罪者の弟を持つ存在だ...そんなのと関わっちゃいけないのさ」
柚葉
「だが...それでも...!!」
柚葉
「約束したじゃないか...一週間後に...!!」
レイリー
「...ごめんよ、柚葉。」
柚葉
「ダイミョーとの約束を...破るなんて...罪な...男だ...!!」
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その翌日、ハグレ売買実行犯レイリー・ヒルーストンは帝都の刑務所に送られるも
弟であり計画犯であるフロード・ヒルーストンと比べ更正の余地ありと見なし、懲役はたったの一年となった
レイリー氏は現在も真面目に囚人生活を送っているという....