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ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 237ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ざくざくアクターズ ざくアクZシリーズ 短編集 
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たくっちスノー
「というわけなんだ...」

ローズマリー
「.....」

たくっちスノー
「責任は全て自分が取ります!!黒影に料理を!!お願いします!!」

ローズマリー
「...本当に全てお前が取るんだな?」

たくっちスノー
「はい!!!もうなんなりと!!!罰だってなんでも受けますので!!!」

ローズマリー
「分かった、分かったから...そんなに大声を出さないで」

たくっちスノー
「ありがとう...本当に...!!」

ローズマリー
「でも...たくっちスノーがここまで必死に頼むなんて珍しい事もあるものだ」

たくっちスノー
「そうかな...?」

ローズマリー
「ああ...それに責任は自分が取るなんて...」

たくっちスノー
「やだなぁ、自分だって局長になったんですから責任くらい取れますよ」

ローズマリー
「それもそうか...それで料理はどういった物を?」

たくっちスノー
「なるべくバリエーション豊かに、量ではなく種類を多めにしてくれませんか?」

ローズマリー
「分かった...ちょっと待ってて」

たくっちスノー
「助かるよ...」

そして一時間後、テーブルに沢山の料理が並んでいく

デーリッチ
「おおー!今日はご馳走でちね!」

福ちゃん
「そうね」

メイドウィン
「えーと...」

たくっちスノー
「大丈夫、話は付けておいた...気にせずに食べなよ」

メイドウィン
「そ、そうか...じゃあ、いただきます!」

メイドウィンは橋やフォークを用意し、沢山の料理にありつく

メイドウィン
「うん!おいしい!...これも!これもだ!...やっぱり美味しい!」

デーリッチ
「.....」

たくっちスノー
「...あー、なるほどな」

ローズマリー
「あの...」

龍我
「指摘するの後でいいだろ、それより俺達も食べるぞ」

ローズマリー
「ああ...」

たくっちスノー
「色んな世界を旅するけど、やっぱりこの世界が一番だな~」

デーリッチ
「それって想い出補正って奴でちよ」

龍我
「そうでもないぜ?ここの飯はむっちゃうめぇ!」

福ちゃん
「おかわりも沢山あるわよ~」

デーリッチ
「わーい!」

龍我
「よっしゃー!」

メイドウィン
「うんうん...おいしい...」

たくっちスノー
「.....」

そして、食後...

メイドウィン
「どうかな?何か分かった?」

クラマ
「ああ...理由は単純だよ、あんたずっと『おいしい』の四文字しか発しないじゃないか」

福ちゃん
「時空中を食べ歩いてて感想がそれだけでは...確かに文句も言いたくなるかもしれないわね」

メイドウィン
「ええっ!?美味しいって素直に言うことの何が悪いんだ!?」

たくっちスノー
「悪くはないんだけどさ、そんな美味しい美味しいばっか何度も言われると本当にそう思ってるのか疑問に思ってさ」

福ちゃん
「もっと他に...辛いとか酸っぱいとか色々感想が出るはずでは?」

メイドウィン
「え?辛い?酸っぱい?何それ?」

福ちゃん
「えっ?」

メイドウィン
「食べるときにおいしいって答えるのが当たり前でしょ?おはようみたいな...」

たくっちスノー
「...うーむ、もっと別の物を食べさせるか、今度はもっと変わったものをね」

メイドウィン
「なんでもどうぞ!」

龍我
「...クラマ、やるぞ!」

クラマ
「おう...福の神様、待っててください」

福ちゃん
「えっ...もしかしてクラマ君達が作るの?」

クラマ
「ええ...」

...

クラマと龍我はキッチンに向かい、閉じ籠る

メイドウィン
「何作ってくれるんだろうなぁ~」

福ちゃん
「ちょ、ちょっと覗きに行ってきますね...大丈夫かしら...」


...
福ちゃん
「クラマ君...ウウッ!!やだ何この匂い!?」

福の神が扉を開けた途端、凄まじい激臭に襲われる

龍我
「よし、次ジャガイモだ!切った方がいいか?」

クラマ
「生でいい生で!!」

龍我
「よーし!マヨネーズもたっぷりつけてやるぞ!!」

福ちゃん
「う、うええ...何してるの...クラマ君...」

クラマ
「福の神様...あいつにはもうこうするしかありませんよ、美味しいしか理解できないのであれば、100%不味い料理を用意するまでです...」

龍我
「おう!もっとありったけぶちこめ!」

福ちゃん
(うっ、このままじゃ私の意識が...こんなのが外部に漏れたらハグレ王国が全滅してしまう...!!)

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