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ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 237ページ)
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たくっちスノー
「それで、何の依頼を?」

オーレ
「依頼の話の前に、俺っち達の暮らすお菓子の世界について話させてくれや」

福ちゃん
「ええ、どうぞ。」

龍我
「やっぱお菓子の世界だしメルヘンチックなのか?妖精もいるし」

オーレ
「いんやいんや、ビルもあるし車もファミレスもデパートもある、お菓子の妖精とハグレが人間と一緒に共存しているくらいさ」

たくっちスノー
「なんか拍子抜け...」

グミラ
「だ、だけど...私たちの世界はお菓子会社が覇権を利かしていて...」

オーレ
「そうそう、お菓子が世界を動かしていると言っても過言じゃないくらい、お菓子大好き連中ばかりなのさ」

たくっちスノー
「なるほど...となるとそちらも、お菓子会社の社員で?」

オーレ
「社員なんてもんじゃない...グミラ・ジーメルスタイン氏は最大級のグミ会社『ジーメルスタイン』の若社長なのさ」

龍我
「しゃ、社長!?」

オーレ
「普段はこんな引っ込み思案だけども、仕事中はバリバリのスーパーウーマンなんだよ」

グミラ
「そ、そんなことないって...」

たくっちスノー
「すっげぇな...あ、分かった!依頼って新商品のPRとか?それとも新しいグミの味を考えて欲しいとか?」

グミラ
「違います...ええと...あの...」

オーレ
「頼みたいのは...そんな甘い仕事じゃあない」

龍我
「お菓子だけにか?」

クラマ
「ちょっと黙ってろ」

オーレ
「グミラ」

グミラ
「あ、うん...これを。」

グミラは鞄から複数の資料と新聞を取り出す

たくっちスノー
「ガム専門お菓子会社フクラップ?」

クラマ
「新聞の一面は『新発売フクラップのロマンスG』って書いてある」

オーレ
「フクラップがロマンスGを発売してバカ売れ、それはいい...どういうわけかジーメルスタインのお得意までロマンスGの虜になっているんだ、グミ好きばかりなのに」

オーレ
「ジーメルスタインだけじゃない、ビスケット、ラムネ、ゼリー、チョコレート...ありとあらゆるお菓子会社の客がみーんなロマンスGしか買わなくなってしまったんだ」

グミラ
「こ、このままじゃ...ジーメルスタインはもちろんとして、他のお菓子会社が皆倒産しちゃう...」

たくっちスノー
「そ、そんな深刻な事かなぁ...何にだってブームはあるんだし、時期が過ぎればまた...」

オーレ
「グミラも同じ事を言っていたがそうじゃない、よく見な...その新聞を」

クラマ
「新聞?...福の神様、この新聞の発行日...去年ですよ!!」

オーレ
「そう...去年から今まで、ずーっとだ」

たくっちスノー
「マジで?」

オーレ
「マジマジ、信じられんかったら途中で止めても構わんけど...」

グミラ
「.....」




オーレ
「改めて、依頼の内容だけどな...フクラップをぶっ潰してもらいたいんだ!」


オーレ
「もう新商品なんて作ったってあの世界の人間は見向きもしない!ならこちらが滅ぶ前にフクラップを亡き物に変えてやるんだ!!」

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