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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 237ページ)
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*92*
ーお菓子の世界ー
ヅッチー
「すっげー!あっちこっちでお菓子があるぞー!」
デーリッチ
「うっひょー!」
たくっちスノー
「いくつかお土産代わりで買ってこーぜ」
ローズマリー
「こらこら、私たちは遊びに来たんじゃないからね」
福ちゃん
「でも本当にお菓子だらけねぇ...」
クラマ
「フクラップがいなくても企業争いとか激しそうだなぁ...」
グミラ
「普段はそれぞれの専門を売ってるから仲良しなんだけど...」
クラマ
「なぁ...本当にやるつもりなのか?」
オーレ
「ああ、このままじゃガム以外のお菓子は無くなってしまうからよ」
ローズマリー
「潰すって...そこまでする必要が...?」
オーレ
「たかが会社の社長がよその商品の販売中止にする権限はないからなぁ...不正をでっち上げるのはリスクが高すぎるし」
福ちゃん
「誰かに頼んで潰すって言うのも危険だとは思わないんですか」
グミラ
「それに関しては心配はいらないです」
オーレ
「他の企業だって同じ事をしているはずだからな...だからしらばっくれてりゃバレはしない」
ローズマリー
「そういう問題じゃ...」
龍我
「...なんか、とんでもない依頼を引き受けちまったかもな」
ローズマリー
「どうしよう、このままじゃ私達、時空犯罪者になっちゃうかも...」
「心配ありませんよ」
青髪の長身の妖精が、ローズマリーの肩を叩く
ローズマリー
「あっ、プリシラ...」
オーレ
「こいつ誰?」
龍我
「ああ、大明神の住む妖精王国で参謀をやっているプリシラって奴だ...経済術なら右に出るものはいないんだってよ」
ローズマリー
「まさか着いてきてくれるなんて...君とは色々あったけど、今だと心強いよ」
プリシラ
「ヅッチーが行く場所だったら私はどこにだって行きますもの」
グミラ
「経済...だって」
オーレ
「俺っちに何を求めるんだ、グミ開発の提案してるだけまだマシだろ」
プリシラ
「会社を1つ潰すと聞きましたが...どうやって潰すおつもりで?物理的に潰してほしいですか?それとも経済的?」
オーレ
「もちろん経済的だよ...俺たちお菓子会社の顧客を取り戻すためにもな」
プリシラ
「でも、一年経っても客が一人も戻ってこず、1つの商品に夢中になるなんて変ですね...うちだって数ヵ月に一回は新商品を作るのに」
福ちゃん
「何か方法はある?」
プリシラ
「そうですねぇ...」
オーレ
「確かめてみたいけどよ...ガムの虜になるのはごめんだぜ」
デーリッチ
「おーい、ローズマリー!」
ヅッチー
「なんか人気そうなの買って来たぞー!」
デーリッチとヅッチー、そしてたくっちスノーは買い物袋を持って戻ってくる
たくっちスノー
「これがフクラップの作ったロマンスGって奴だ...」ムグムグ
龍我
「お、おい!?そんなあっさり食っていいのかよ!?」
たくっちスノー
「心配いらん!マガイモノは時空から乱れた存在、洗脳だとか催眠だとか状態異常は一切効かないから!」
ローズマリー
(アルコール要りチョコで酔いかけた事あったくせに...)
福ちゃん
「で、どうです?味は...」
たくっちスノー
「...うーん、美味しいんだけど、何味かさっぱり分からないんだよな。」
龍我
「俺にも食わせてくれよ」
たくっちスノー
「どうぞ」
たくっちスノーはガムを龍我の口に放り投げる
龍我
「ん...ん?確かにどんな味か分からねぇけど、どこかクセになるな」
たくっちスノー
「ゲテモノって感じでもなければ、王道でもない...言葉で言い表せないけど美味しいことは確かなんだ」
オーレ
「なんじゃそりゃ...」
ヅッチー
「へー、なんだか美味しそうだな!」
デーリッチ
「ハグレ王国の皆の分も買わないとでち!」
プリシラ
「待ってヅッチー...その前に寄りたい所があるんだけど、いい?」
ヅッチー
「え?ヅッチーは別に構わんが...お前はどうだ相棒?」
デーリッチ
「デーリッチもいいでちよ!プリシラちゃんは何を買うんでちか?」
プリシラ
「買う...まぁ、間違ってはいませんけど」
福ちゃん
「何か、名案でも?」
プリシラ
「ええ、フクラップ社へ行きましょう!」
龍我
「おい、他に何買って来たんだ?」
デーリッチ
「プリン味のグミでち」