完結小説図書館
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 237ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ざくざくアクターズ ざくアクZシリーズ 短編集
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~ 200~ 210~ 220~ 230~
*99*
デーリッチ
「それにしても、なんでこの世界は誰もいないんでちか?生き物は...」
ロズムント
【私の世界の生き物は皆絶滅してしまったのだよ、何千年も前にね】
たくっちスノー
「えっ、原因はなんなの?」
ロズムント
【まぁよくあることさ...津波、飢饉、大嵐...災害に耐えられるほど私の世界は強くなかったんだ】
デーリッチ
「ああ...それはしょうがないでちね」
ロズムント
【そう、メイドウィンは生き物を作るだけで、世界をどうこうは出来ないからね...】
ロズムント
【運が悪いことに災害の連発で大陸や海が荒れて、とても私の生物が住める状態じゃなかった】
ロズムント
【それからはずっと退屈だった...だけど】
カノン
「この間私がたまたまこの世界を見つけたんだよね~」
ロズムント
【そう...君が大事なものをおとしたのは分かってる、そしてそれを拾いに来たのも...】
ロズムント
【でもあんな危ないところを歩かせるのは私としても酷だから、急遽この空間を...】
ローズマリー
「なるほど、そういうことだったんですか...」
ロズムント
【私の世界は..今、こうなっている】
突然、モノクロだった床はガラスのように透明になり、その下には荒れ果てた大地が映る
龍我
「ここって空の上だったのか!」
たくっちスノー
「ああやばい高所恐怖症になりそう...」
デーリッチ
「それで、鏡の破片はどこでち?」
ロズムント
【今取り出してあげよう...はい。】
下から輝く物体がゆっくりカノンの元に上がっていく...
カノン
「あっ、これだよ~」
ロズムント
【もう落とさないようにするんだよ】
たくっちスノー
「ありがとうロズムント、この世界のメイドウィンが優しい人でよかったよ」
クラマ
「今回はあっさりと終わったな...」
メニャーニャ
「面倒ごとになるよりは良いじゃないですか」
龍我
「まぁそうだけどな...」
デーリッチ
「それじゃあ、帰るでちか?」
たくっちスノー
「...いや待って、ロズムント、さっき貴方は黒影の次に生まれたメイドウィンと言ったよね?」
ロズムント
【うん、肉体を失って魂だけになってオブジェに乗り移ってるけど】
たくっちスノー
「...黒影の事を知りたいんだ」
ロズムント
【黒影のかい...?この間の時空監理局の件といい、一体何が...?】
ローズマリー
「...話したほうが、いいですよね」
福ちゃん
「ええ...私達は少しでも彼の事を知らないといけない...」
デーリッチ達は黒影の事を話した
剣の事、戦争の事、プロジェクトの事、マガイモノの事、監理局の事まで...全て。
ロズムント
【あいつ...元々変わった奴とは思っていたがなぁ...】
メニャーニャ
「貴方は彼とどのような繋がりが?」
ロズムント
【ちょっとしたチームを組んでいたよ...メイドウィンになる前、それこそ剣ちゃんが生きていた頃かな。】
福ちゃん
「そんな前から!?では人間だった頃の二人と付き合いがあったと!?」
ロズムント
【つるぎちゃん、懐かしい名前だよ...彼女に引っ張り回されて山を、海を、遺跡を...大冒険したものだよ】
デーリッチ
「まるでデーリッチ達みたいでちね」
ロズムント
【でもあいつ...今の黒影がとんでもないことをしているとなると、見過ごせないなぁ】
ローズマリー
「人間だった頃の彼ってどんな人だったんですか?」
ロズムント
【実を言うとね、私にもよく分からないんだ、何考えてるんだか、何をしたいんだか...私どころかつるぎちゃんにも分からないだろう】
ロズムント
【1つ分かることは、彼は相当つるぎちゃんを愛していたこと】
たくっちスノー
「うーん、やっぱり分からないか...」
ロズムント
【ごめんよ、力になれなくて..】
福ちゃん
「いえいえ、お気になさらずに...」
ロズムント
【また何か思い出したら君たちにテレパシーでも送るよ、今日はもう帰りなよ】
デーリッチ
「分かったでち...バイバイ、ロズムントさん!」
ロズムント
【うん、また会おうね】
...
「また会おう」...ロズムントとデーリッチ達はそう約束した
しかし、その約束が果たされることはなかった
翌日、リニュ前メイドウィンからロズムントの世界が無くなったとの知らせが入ったのだ。
デーリッチ達が出ていってすぐ、名無しの怪物によって...