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*104*
魔王
「なんだ!?何が見える...と...」
恍惚なる闇
「.....」
クレアス
「よく見えるだろ?これだけ上なら一望出来るだろ...この世界全てを」
展望台は映す...アレックス達の世界を
しかし...世界はシートのように繋がっている、同じような景色が、何重にも広がっていた...
小さくてよく見えなかったが...争いあっているように見えた
クレアス
「アレックス、魔王、恍惚...あそこに見えるのはお前達だ」
アレックス
「えっ!?」
たくっちスノー
「これって...まさか...」
クレアス
「そうだ」
『RTP界とは、あの世界だけを表すのではない』
クレアス
「この世界は『もしも』によって成り立っている」
鈴
「もしも?」
クレアス
「ああ、例えばあいつがああだとか、アレがどうこうといった、ちょっとした考えが浮かんだとしよう」
クレアス
「それが世界となり実現するのが...もしもであり、RTP界だ」
クレアス
「人形ハーナスやイカれたデイジーもそれらのもしもから生まれた」
アレックス
「つまり...偽物じゃなくて...」
クレアス
「全部本物だ、ちょっとした役割のためだけに作られたもの...」
たくっちスノー
「まさか...無数のもしも、無数の世界...それら全部をひっくるめた物こそがRTP界ということなのか!?」
クレアス
「その通り、お前達のいる世界は『もしもVIPRPGカキコ化』って所かな」
たくっちスノー
「ありえない!!まるで1つの時空じゃないか...でも、なんでこんなめちゃくちゃになってるんだ?僕らがやってきたから...?」
クレアス
「いや、それは関係ないから安心してほしい」
鈴
「そう...じゃあ、ハガネだとかなんだとか...そういう大騒ぎの原因は?」
クレアス
「単純だよ、世界が増えすぎたんだ」
クレアス
「同じ世界、同じ見た目、同じ雰囲気」
クレアス
「でも、俺たちはキャラクターと違って決まった『設定』がなかった」
クレアス
「アレックスは正義感のある勇者であれば、どうしようもないクズ野郎なところもある」
クレアス
「ナイや魔王も同様だ、VIPRPGは自由、名前は同じでも中身が違う、ありとあらゆるキャラクターが存在する」
クレアス
「そして生き物というのは、いつだって上を行こうとする」
クレアス
「やがて増えすぎた『俺達』は別の世界を嫌い、世界を消すことを決めた」
クレアス
「唯一無二の『もしもの世界』となるために」