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「もしも」で始まるRTP世界(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 123ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 短編集 VIPRPG 
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魔王
「なんだ!?何が見える...と...」

恍惚なる闇
「.....」


クレアス
「よく見えるだろ?これだけ上なら一望出来るだろ...この世界全てを」


展望台は映す...アレックス達の世界を


しかし...世界はシートのように繋がっている、同じような景色が、何重にも広がっていた...

小さくてよく見えなかったが...争いあっているように見えた


クレアス
「アレックス、魔王、恍惚...あそこに見えるのはお前達だ」

アレックス
「えっ!?」

たくっちスノー
「これって...まさか...」

クレアス
「そうだ」



『RTP界とは、あの世界だけを表すのではない』

クレアス
「この世界は『もしも』によって成り立っている」


「もしも?」

クレアス
「ああ、例えばあいつがああだとか、アレがどうこうといった、ちょっとした考えが浮かんだとしよう」

クレアス
「それが世界となり実現するのが...もしもであり、RTP界だ」

クレアス
「人形ハーナスやイカれたデイジーもそれらのもしもから生まれた」

アレックス
「つまり...偽物じゃなくて...」

クレアス
「全部本物だ、ちょっとした役割のためだけに作られたもの...」

たくっちスノー
「まさか...無数のもしも、無数の世界...それら全部をひっくるめた物こそがRTP界ということなのか!?」

クレアス
「その通り、お前達のいる世界は『もしもVIPRPGカキコ化』って所かな」

たくっちスノー
「ありえない!!まるで1つの時空じゃないか...でも、なんでこんなめちゃくちゃになってるんだ?僕らがやってきたから...?」

クレアス
「いや、それは関係ないから安心してほしい」


「そう...じゃあ、ハガネだとかなんだとか...そういう大騒ぎの原因は?」




クレアス
「単純だよ、世界が増えすぎたんだ」


クレアス
「同じ世界、同じ見た目、同じ雰囲気」


クレアス
「でも、俺たちはキャラクターと違って決まった『設定』がなかった」

クレアス
「アレックスは正義感のある勇者であれば、どうしようもないクズ野郎なところもある」

クレアス
「ナイや魔王も同様だ、VIPRPGは自由、名前は同じでも中身が違う、ありとあらゆるキャラクターが存在する」


クレアス
「そして生き物というのは、いつだって上を行こうとする」


クレアス
「やがて増えすぎた『俺達』は別の世界を嫌い、世界を消すことを決めた」

クレアス
「唯一無二の『もしもの世界』となるために」

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