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【第九話】
『もしも娘様が家出したら』
魔王外出の最中、メビウスが魔王城が出ていってしまう!?
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数日後、たくっちスノーは病院のとなりに建物を設置する
ヒールⅢ
「なんだこれは」
たくっちスノー
「アパートですけど」
ヒールⅢ
「毎度思うのだが何故うちの隣に建てるんだ...」
たくっちスノー
「これだけの人数を待機させるにはアパートを建てるしかなかったんだ、それにこの場所ならわざわざウィンドⅠの所までテレポートする必要もないからね」
ヒールⅢ
「全く...」
ウィンドⅠ
「あはは、これから賑やかになりますね」
ヒールⅢ
「私は静かにしてほしいのだが...」
たくっちスノー
「...当分は騒がしいことになりそうだけどね」
ヒールⅢ
「何?」
たくっちスノー
「アナザールートの時みたいな騒動が...」
ヒールⅢ
「またか」
たくっちスノー
「うん、なんで僕が絡むとこんなことばかり起きるんだろう」
ヒールⅢ
「さあな...奴等を集めたのは?」
たくっちスノー
「それは偶然、でも...何か役に立つかも、彼ら」
ヒールⅢ
「それを確信したのは、やはりこの間のハガネドラゴンとやらか」
たくっちスノー
「うん...ハガネドラゴンなんて聞いたこともないからね」
たくっちスノー
「これは近いうちに何か...」
ヒールⅢ
「そういうのやめてもらいたいんだがな...」
ウィンドⅠ
「待って先生、あれ何かな?」
ヒールⅢ
「どうした?」
ウィンドⅠ
「ほら、あそこ」
ウィンドⅠが指差した先には...大きく丸めた風呂敷を抱えたメビウスの姿が
たくっちスノー
「あれって魔王の娘じゃね?おーい!」
メビウス
「あ、やっぱりウィンディここに居たか...ここにアパートがあると聞いたぞ」
たくっちスノー
「自分ここの大家だけど...何、その荷物」
メビウス
「家出だ!」
たくっちスノー
「えっ」
ウィンドⅠ
「家出!?」
ヒールⅢ
「それはまた急だな」
メビウス
「うっさい!何処か部屋空いてないのか!」
たくっちスノー
「四つの部屋もう埋まってるしなぁ...あ、そうだエルミー氏の部屋だけ一人だからそこなら入るかも」
ヒールⅢ
「本人の許可は取らないのか」
たくっちスノー
「だって面倒だし」
メビウス
「適当な大家だな...」