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*77*
~とある村~
ヒールⅢ
「お前のテレポートは便利だな」
アレックス
「使えるのは母さんと俺ぐらいらしいけどな」
鈴
「へー、そうなんだ」
ヒールⅢ
「それにしても...奴は何故こいつを連れてこようと」
鈴
「アパートで暇だったのが私ぐらいなんだってさー」
ヒールⅢ
「まあいい、手を洗って消毒して仕事に備えろ...これから忙しくなるからな」
アレックス
「仕事って言ってもさ、ドコいくんだよ?」
ヒールⅢ
「宿屋だ」
アレックス
「え?」
...
村の宿屋に入ると、玄関で神官の服を来た男が近寄ってきた
ヒールⅢ
「なんだ、お前も来ていたのか」
「たまたま同じところに来ちゃったみたいですね」
鈴
「ん?僧侶?」
アレックス
「男の僧侶だから...ダッツとかいう奴か?」
ダッツ
「おや...アレックスさんでしたっけ?」
アレックス
「あまり知られてないのか、俺....まあいいや、なんでここに?」
ヒールⅢ
「やってる仕事は同じようなものだからな...それで、今日は何人宿泊している」
ダッツ
「えーと、あっちの部屋に戦士四人パーティ、あとあっちは例の...」
ヒールⅢ
「分かった」
アレックス
「え?何?え?」
ヒールⅢ
「とりあえずアレックスはダッツと一緒に行け、私はこいつを借りていく」ガシッ
鈴
「え?」
ダッツ
「ではひるみさんまた後で」
ヒールⅢ
「ああ」
アレックス
「ちょっと、おい、説明しろって」
...
ヒールⅢ
「まずは確認だ」
鈴
「確認?」
ヒールⅢは隙間から部屋を除く
ヒールⅢ
「まだ寝ていないか」
鈴
「寝てないと困るんですか?」
ヒールⅢ
「ああ...ちょっと待て」
ヒールⅢは白衣から薬の袋を取りだし、近くにあったポットの中にサーッ!と入れる
...
ダッツ
「サーッ!」
アレックス
「ダッツ、なんで飲み物に薬盛ってるんだ?」
ダッツ
「眠ってもらわないと困るんですよ、仕事が出来なくて」
アレックス
「マジか...俺、宿屋とかあまり行かないからそういうことしてたなんて知らなかったよ」
ダッツ
「ばらさないでくださいよ?」
アレックス
「おう...デイジーの奴が睡眠薬持ってたのはそういうことだったのか...」
ダッツ
「さて、眠ってからが僕たちの仕事です」
ヒールⅢ
「よく見ておけ」