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落し物 
日時: 2010/08/13 22:02
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)

え〜 はじめまして・・・の方ばかりだと思います。神無月です。最近、シリアスのほうでも書き始めました。

のにもかかわらず、何故かこっちでも書いちゃってます。どうした自分。更新は遅いです。亀が早く感じるほど遅いです。

それでもいいという、心優しい方はどうぞ読んで下さい。できればコメントのほう、よろしくお願いします。


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Re: 落し物 ( No.10 )
日時: 2010/06/03 05:40
名前: 美羽。 ◆ikNc8yUYjM (ID: 81HzK4GC)

こ、これは気まずいですね。
散々ジロジロ見たあげく目が合ってしまったとは……。

ゴ、ゴリラの腕が人間ですと? しかも細いっ!?(←そこかよ
服まで着てるとは、ただのゴリラではないな!!

突っ込みが良いです! その文才に憧れますね、はい。
続きが気になる展開ですね。応援してますよ〜☆

Re: 落し物 ( No.11 )
日時: 2010/06/03 23:21
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)


美羽さん はい・・・とても気まずいですね(汗
      文才なんて、ないです!!!!
      それはもう、残念なほどないです!!
      ・・・あれ、なんか自分で言ってて
      悲しくなってきたな・・・(泣

Re: 落し物 ( No.12 )
日時: 2010/06/05 00:36
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)


どれほどの時間が経ったのだろうか。(実際は数分しか経ってない)あまりの気まずさに、あぁ、空が青いな・・・などと見えるはずのない空へと思いを馳せていた男は、次の瞬間また新たな驚きにかたまることとなる。

「・・・あの・・・」

・・・・・・・・・・・・・?

ん?今、何か聞こえなかったか?

「・・・・あの」

あれ、やっぱり気のせいじゃない?・・・あ、俺とうとう幻聴まで聞こえるようになったのかな。

「・・・あの!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。









(しゃ・・・・・・・・・・・・・・・・



喋った!!!!!!!!!!??????」


驚きすぎて考えてるんだか声に出してるんだか分からなくなった男は、自分が声に出してしまったというのを気付くのにかなりの時間を有した。

「え・・・・・・あ、はい。喋りましたけど・・・」

次いでかけられた声に、やはり先ほどのは気のせいなんかではなかったと思った。

「ゴ・・・・・・・・・」

と、思わず言いかけた言葉を男は寸でのところで飲み込んだ。

(ゴリラが喋るだなんて聞いてない!!!)

当たり前だ。ゴリラは喋らないのだから。しかしそんなことさえ考えられないほどに、男はパニクっていた。

(どういうことだよ!?こんな重要なこと、教えてくれたっていいじゃないか!!

・・・・ハッ、もしかしてこれって、国の最重要機密だったりとかしちゃう!?俺ってば一般ピーポーの身で国家機密とか知っちゃって悪い組織とか国のなんかお偉いさん的な何かに狙われちゃう!?

そして、危うく銃で撃たれそうになったところでかっこいい男の人、つまりヒーローが助けに来てくれちゃったりとかして!?


『大丈夫か』そう、彼は言った。

その、まるで夜の闇のような漆黒の髪をなびかせながら、美しい蒼い瞳で私を見つめた。

『あ・・・大丈夫、です』その美しさに一瞬見とれてしまったが、彼の言葉に我にかえりなんとか言葉を紡いだ。

『ふっ・・・そうか。なら、いい』そんな私の言葉に、彼は口元だけで笑った。でも、その瞳は、どこまでも・・・優しくて。

『あの・・・私・・・・・』




「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーー」



Re: 落し物 ( No.13 )
日時: 2010/06/05 00:49
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)


男は、自分の叫び声でやっと正気に戻った。

(い、今、何を考えていた!?俺!!)

何か、ヒーローに出逢っていたような気がする。あと一歩で恋に落ちそうなそんな感じだったようなきがする!!

あまりにもテンパりすぎて、脳内で妄想(という名の暴走)ワールドを繰り広げていた男は、前方からひしひしと感じる視線に気づき、そちらへと目を向けた。

そこには、なんとも言えないような表情をしたゴリラがいた。

呆れたような、戸惑うような・・・一番強いのは、

引き

だろうか。このひしひしと感じる視線の痛いこと痛いこと。・・・俺、何かしたか?

そこまで考えて、男はやっとさっき自分がしでかしたことに気がついた。

(俺さっき・・・・何て叫んだ・・・・?)



(確か・・・・・・・・・・・

   「きゃーーーーー」って・・・・・・)


「ぅおわぁ!!あ、え!!え・・いやーーー!!」

いきなり意味の分からない奇声を発した男に、ゴリラがびくりと肩を揺らした。

(「きゃー」て、「きゃー」って!!!)

何度も繰り返して、反射的に男は叫んでいた。

「女か!!!!!!!!!!!!!!!!!」

それは全力での、自分自身へのつっこみだった。

Re: 落し物 ( No.14 )
日時: 2010/06/05 15:58
名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)



突然叫びだし、しばらく頭を抱えた後また突然大声で意味の分からないことを言った男を、ゴリラは奇異の目で見つめていた。

こいつ頭大丈夫だろうか、などと思っていることはおくびにも出さず、しかし全力で引いてしまったことは隠し通せなかった。だから少なからず気まずくもあったのだが。

「女か!」と叫んだ後、再び頭を抱えて黙りこくってしまった男に、ゴリラは意を決して話しかけた。

「あの・・・・・・・・・・」

うかがうようにしてかけられた声に、しかし返事は返らない。

ゴリラがどうしようかと逡巡している時も、男はまだ先ほどの自分の発言&妄想(という名の暴走)に思いを巡らせていた。

(こっかきみつ・・・国家機密・・・・。

あれ?待てよ、ゴリラって絶滅危惧種だったか?

・・・ハッ、もしかしてゴリラが絶滅の危機に瀕しているのはゴリラがあまりにも高度な技術だったりとか文化だったりとかうんぬんかんぬんを持っていたから!?

もしかして、『いずれゴリラに世界を征服されてしまうのではないか』とか考えた科学者とかがゴリラを大量虐殺したとか・・・・?


やっべぇ、それってすっごく大変なことなんじゃ!?


え、じゃあやっぱりそれを知ってしまった俺って殺される?ねぇ、殺される!?

いやだ、この歳で死にたくなんかない!!それに、もし俺が殺されたらどういうニュースになるんだ?

“17歳の男、階段で足を滑らせて死亡”

・・・これはないな。

“17歳の男、ゴリラに踏みつぶされて死亡”

・・・これは、あ、なんかありそう)


もはや意味不明である。

考えているとき表情がころころ変わる男をじっと見ていたゴリラは、なんだか楽しくなってきていた。

赤くなったと思えば、青くなって。
目を見開いたと思えば、眉間に皺を寄せて。


・・・・面白い。


百面相する男に話しかけるのを止めじっくりと観察しだしたことに、いまだ妄想ワールドを爆発させている男は気づくはずもなかった。

(海に沈められて・・・これはなんかリアルでやだな。そもそも、ニュースになんかなるのか?)

もう完全にずれきったことを考えはじめていた。

(あー でもやっぱ、ニュースにはなってほしい・・・っていうか、俺、死ぬのか・・・・)

妄想と現実がごっちゃになってきたようである。

(俺まだ、17歳なのにな・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・くぅっ)


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