コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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俺と魔王の女の子!?
日時: 2010/12/27 08:10
名前: 零十 (ID: Fjgqd/RD)

初めましての方は初めまして、初めましてじゃない方も初めまして、零十です。
この度この『俺と魔王の女の子!?』の小説を書き進めることにしました。

実はこの小説、俺のksブログ「虎の寝言」に掲載しているものなのですが、この小説を、もっと多くに人に読んでもらいたいと思い、スレを立てました。
作者の俺が言うのもなんですが、中々の自信作です。

蛇足ですが、この小説、俺が作成した小説『ガールフレンドは都市伝説』と繋がっている部分があります。

※千流目線で進めたり、ナレーション目線で進めたりと、不安定です。
※更新は不定期です。

〜目次的な何か〜

>>1『プロローグ』
>>2-12『魔王の女の子との出会い』
>>13-23『お騒がせ魔王』
>>24-58『魔術』
>>59-『種別を超えた絆』

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Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.18 )
日時: 2010/10/16 19:36
名前: 零十 (ID: DZWfhZUD)

「ところでセシルよ」

朝食を食べ終わってすぐ、アリサは目の前で雑誌に目を通している千流に話しかける。
そのまま無視しても良かったのだが、彼女が千流の顔に向けたスプーンの存在が、無視するなと語っていた。

「なんだ?」
「我は人間界をもっと知りたいと思っている」
「その心は?」
「外に出たい」

その台詞は、千流にも納得できるものだった。
彼女はここに来たばかりだ。彼女の知っている場所は今の所家の内部のみ、外に行きたいと思うのも妥当だろう。
また、外に出たいと思うのは好奇心の現れである。魔王とは言え、やはり子供なのだ。
子供は室内に居るより、外へ出て暴れまわったほうが楽しいに違いない。
千流も特に悩む事は無いだろう。

「そうだな、俺も出かけたいと思ってたし、行くか!」
「うん!」

歓喜に満ちた顔でアリサは返事をした。が、直ぐに千流に背を向け、腕を組んだ。

「早く準備しろ、我を待たせるな」
「へいへい」

食器(二人分)を台所に置き、千流はすぐにニ階へ向かった。着替えに行くのだろう。
今の所、アリサがすべき仕事は一つだ。玄関に向かい、千流を待つこと。
だが、外に出てからは、千流の仕事が出来る。それは、アリサを色々な所に連れて行く事。
千流は、アリサの事を『友人』としたのだから、それ位は当たり前の仕事なのだ。

こちらに近づいてくる足音に、アリサは振り返る。待ち人来たり。である。
千流は、半袖のYシャツに身を包み、青いネクタイを締めていた。
下は黒い長ズボンであり、上と下で、見事な白黒が完成していた。

「セシル、その格好は?」
「あぁ……俺の高校の決まりでさ、出かける時は制服で行く事になってんだよ」
「ほぅ……」
「どうした、やっぱカッコ悪いか?」
「いや、そんな事は無い、それより、早く行こうぞ」

アリサが先に出ていく、続いて千流も外へ出た。
夏の空は快晴である。

Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.19 )
日時: 2010/10/17 16:13
名前: 零十 (ID: DZWfhZUD)

家を出て三十分程離れた場所の商店街で、千流とアリサの二人は散歩していた。
特に商店街に用は無い、ただ、アリサに見せてやりたい場所が此処だったのだ。
千流は、自分より少し前を歩くアリサを見て、ホッと息を吐く。

「セシル、アレはなんだ?」
「あれはマクボナルド。ファーストフード店だよ」
「……ふぁーすとふーど? なんだそれは」
「んー、簡単に言えば飯食える所だな」
「ほぅ……人間界は外でも飲食ができる場所があるのか……」

顎に手を当てて、アリサは感嘆の声をもらす。魔界には飲食店は無いようだ。
いや、もしかしたら魔界にも飲食店は存在して、アリサがそれに気付かなかっただけなのかもしれない。
この容姿でも魔王だ。城的な所から出た事がない箱入り娘だったという可能性もある。
千流はそこまで考えて、再び歩を進めた。魔界の飲食店は何を食えるんだろうと考えながら。

商店街には色々な店がある。飲食店を始め、玩具店、レンタルビデオ店、ゲーム店等。
どれも、人間気に来たばかりのアリサには、好奇心をくすぐられるものばかりだ。
アリサは何か面白いものを見つけるたびに、千流に質問し、千流はそれを丁寧に返した。


時間は過ぎて行き、時刻は午後一時を回っていた。

「アリサ、腹減ってないか?」
「あ、そう言えば……」

と言いかけて、アリサの腹の虫が鳴いた。
千流はニヤニヤしながらアリサを見て、頭を撫でる。

「何が食いたい?」
「そうだな、途中で見た吉田屋の牛丼とやらが食べたい」
「牛丼か……よし、分かった」

丁度俺も食いたいと思ってたし。は言わないで、千流は歩き出す。
ここの商店街は何度の通っている為、どの店が何処にあるのかくらい、千流には分かっていた。
ただでさえこの商店街は広い、迷子になる子供が一日に何人も出ている位なのだから。
千流も一度ここで迷い、途方に暮れていた事がある。

「はい、読者様が文章を読んでいるうちに、吉田屋に着いたぞ」
「読者? 文章? 何の話だ?」
「こっちの話だ」

Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.20 )
日時: 2010/10/17 21:04
名前: アビス (ID: U3CBWc3a)

このスレじゃ初めましてだなw

って、いうかここで『俺と魔王の女の子!?』を新しくやってたんだ・・・。
気づくのに大分かかってしまった。これからも見に来るから、更新楽しみにしてるよ。

Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.21 )
日時: 2010/10/17 23:21
名前: 零十 (ID: DZWfhZUD)

>>アビス
小説ガイムの方から移動して、相当推敲してますよ、この作品。
寝ながらの更新なので、かなり遅くなりそうですが。

Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.22 )
日時: 2010/10/18 18:20
名前: Camellia (ID: SuDcL78Z)

こんにちはbb
早速お邪魔しちゃいましたっ(笑)

うわぁ・・・・私もこういう感じの書けたらいいな、って思うのに・・・w
物語の情景を頭に思い浮かべて読ませてもらいました〜^^
お互い、高めあえる仲間になれるといいですね^^


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