コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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俺と魔王の女の子!?
日時: 2010/12/27 08:10
名前: 零十 (ID: Fjgqd/RD)

初めましての方は初めまして、初めましてじゃない方も初めまして、零十です。
この度この『俺と魔王の女の子!?』の小説を書き進めることにしました。

実はこの小説、俺のksブログ「虎の寝言」に掲載しているものなのですが、この小説を、もっと多くに人に読んでもらいたいと思い、スレを立てました。
作者の俺が言うのもなんですが、中々の自信作です。

蛇足ですが、この小説、俺が作成した小説『ガールフレンドは都市伝説』と繋がっている部分があります。

※千流目線で進めたり、ナレーション目線で進めたりと、不安定です。
※更新は不定期です。

〜目次的な何か〜

>>1『プロローグ』
>>2-12『魔王の女の子との出会い』
>>13-23『お騒がせ魔王』
>>24-58『魔術』
>>59-『種別を超えた絆』

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Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.7 )
日時: 2010/10/04 21:52
名前: 零十 (ID: kSUj1nMa)
参照: http://blogs.yahoo.co.jp/hououtou/MYBLOG/yblog.html

>>朱雀氏
本当にほんのちょっとだけなんですけどね?
兎に角、頑張りまふ。

Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.8 )
日時: 2010/10/05 21:43
名前: 零十 (ID: H6B.1Ttr)

ゲームセンター『サカヅキ』異常な人気を誇るその理由は、全てのゲームが無料であることだ。
といっても、特に景気が良いわけではない、最近はどちらかというと不景気な方だろう。
それにも関らず、普段となんら変わらない営業を続けているサカヅキで……。
俺は、膝をつき、手を床に置いて、頭を下げていた。

「申し訳ありません、少佐」
「いや、別にそこまでせぇへんでも……」

俺が頭を下げている理由は、まぁ、ゲームの事だ。
先程まで、俺と少佐でトライトをプレイしていたのだが、見事に俺のキャラが死んだ。
しかも、このトライト、二人プレイの場合、どちらか片方がやられると、強制ゲームオーバーになるのだ。
なんという暗黒のルールだろうか……苦笑いすら出てこねえ。全無料は孔明の罠だったに違いない。

「何、結局はタダやし、今日は運良く人も少ないし、もっかいプレイすりゃいい事やろ」
「慈悲深い御心、真に感謝致す」

——そして一時間が経った。
場所変わり、サカヅキ内のネットカフェ施設にて、俺はだらだらとネットサーフィンをしている。
完全に個別行動状態になっているが、特に気にする事は無いだろう。
早川と千春は、近くで太鼓の仙人で遊んでいるし、少佐は某ゲームで盛り上がっている。
で俺は、ネットサーフィンで、怖い話を漁っているというわけだ。

「……む?」

その時、俺は、不思議な名前のサイトを見つけた。
そのサイトの名前は……『黒』とたった一文字だけ……。

Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.9 )
日時: 2010/10/06 21:03
名前: 零十 (ID: 8/zIX84z)

『黒』というサイトを一通り見た後、ブラウザの×をクリックして閉じてから、ふと時計を見る。
もうすぐ六時という所だった。そろそろ帰らなければならない時間だ。


「また明日な」
「今度は遅刻するなよ」

千鶴に釘を刺され、思わず怯む。この女、しつこい。

それから家に帰り、親の作った晩飯を食べて、自分の机に向かうは良いが、宿題の多さに絶望して。十二時に結局ベッドへ。
ちなみに、宿題には全く手がついていない、新品同然の状態である。

それから、ニ時間位経った頃だろうか?

「眠れん」

暑すぎる。俺の部屋は、うだる様な暑さに支配されていた。
窓は開いている。そこまではいい、だが、風がなけりゃあ状態は同じだ。
夏の悪魔に世界が支配されるのは、もはや時間の問題となるだろう。

あまりの暑さに、俺は言ったんベッドから起き、下の階に下りた。
暗闇と熱が共同し、ある意味地獄とも言える状態と視界の中、俺は、玄関にある姿見に目が向かった。
サイトに書いてあった事を、ふと思い出す。

俺があのサイトで見て、一番興味を持ったのが一つだけあった。
それが、まあ、ありがちだが、午前二時に姿見の前に立ち、合わせ鏡をすると、別の世界にいける。という物だった。
現在、午前一時55分。サイトに書いてあったことを確かめるには丁度よすぎる時間だ

「……やってやろうじゃねぇか」

好奇心とは怖いもので、俺は午前二時三十秒前、手鏡を持って姿見の前に立っていた。
合わせ鏡で使う鏡は、特に指定は無いようだったので、近くにあった手鏡を選んだ。

「10、9、8、7……」

時計を見ながら口に出してカウント。

「3、2、1、0……」

姿見を覗く、俺は冷や汗でびっしょりになっていた。
沈黙が辺りを包む。俺はやっぱりな。と呟いた。

「そうだよ、悪魔なんて居る筈ないんだ。なにをやっているのかねえ、俺は……!」

あ……ありのままに今起こったことを話すぜ、俺は変な儀式を終えて、深呼吸した後、もう一度鏡を見たら、俺の姿が無く、代わりに、知らない場所が移っていた。
な……何を言ってるのか分からねーと思うが、俺も今この状況を理解できないんだ。

鏡の奥に、薄らだけど、人影が見えた。一人ではない、恐らく四人。
その中の三人は、槍のようなもので武装して、一人を追い詰めていた。
追われていた一人は、少女。

三人が女の子を追う、必死に女の子は逃げた。が。
彼女を追う一人が、指先を女の子に向けた。途端、何かの塊が、凄い早さで女の子に命中した。
女の子は吹き飛び、切り立った崖に落ちていく、三人は追うのを止めて、どこかへ去って行った。

気付けば、鏡には俺の姿が映っていた。
今のは……一体、なんだったんだ?

Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.10 )
日時: 2010/10/06 23:48
名前: 零十 (ID: 8/zIX84z)

さて、皆様に想像してもらいたい。
もし、もしもだ。自分の部屋の、自分専用のベッドで赤の他人が寝ていたとしたら。
しかもそれが、年端もいかぬ『女の子』だったとしたら……。

「……苦笑いすら出てこねぇ」

さて、俺こと、鈴原千流の現状を確認しよう、いや、させてくれ五秒くれ。
変な儀式の後、鏡の中の不思議な光景を見て、部屋に戻った。
鏡の中の事が気になったが、思考より睡魔が勝り、さっさとベッドに横になろうと思った時だ。
——そこには、知らない奴が居た。寝てた。

無論の事、俺の頭を征服しかけていた睡魔達は、驚愕という感情にあっさりと吹き飛ばされた。
さよなら睡魔、そしてこんにちは、俺のベッドで寝てる誰か。

部屋に入る際に電気は付けた。その為、ベッドで寝てる誰かの姿くらいは見える。
紫色の髪、そして少し長めのアホ毛、服装まで紫色のドレス。
そこまで見た時、ふと綺麗な物が俺の目に映った。
同じく、紫色の宝石がはめ込まれたティアラだ。それは女の子の頭から取れて、枕の上にある。

「かなり高価そうなものだな、何処かのお嬢様なのか……?」

そっとティアラに触れる。その瞬間——

「————ッ!?」

指先から激痛が走る。ついでに俺の体は吹っ飛んだ。
右腕が焼けるように痛む、されたことは無いが、まるで腕をそのまま丸焼きにされた様な痛みだ。

「ってぇ……」

ふと、顔を上げる。


さっきまで寝ていたはずの少女が起きていて——


目があった。

Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.11 )
日時: 2010/10/07 21:16
名前: 零十 (ID: 8/zIX84z)

「ぬおわッ!」

悲鳴を上げ、少女はベッドから飛びのく。相当驚いているらしく、俺の方に指を刺して、口をパクパクさせていた。
かという俺も、いきなりの少女の目覚めに驚いている。てか、驚かない方がおかしい。

「に、人間! なぜ人間が魔界に!」

魔界ですと?
周囲を見回してみる。ふむ、見慣れた俺の部屋だ。
もう一度少女の方を見て、俺は言った。

「君は?」
「……我は……」

そこまで言って、少女は黙った。
五秒の沈黙。

「……まさかとは思うけど、名前が無いとか?」
「……」

彼女は黙ったまま……頷いた。頷いたよ、名前が無いってよ、この子。
あまり信じたくないが、彼女には本当に名前が無いようである。
よし、質問を変えよう。

「君は何処から来たんだ?」
「……天界の、魔物たちの住むところ。総称して魔界と呼ばれる所だ」

魔界……か。物凄いファンタジーな場所だな。まぁそれはともかく。

「どうやって此処……君が言うなら、人間界に来た?」
「分からない、深い谷に落ちて意識を失ってな、ここへ来れた理由はさっぱりなのだ」

谷に落ちた?
ふと、思い出す。さっき、俺が鏡の中で見た光景を……。
武装した大人に追われる女の子、そう言えば、目の前に居るこの子くらいの大きさだった。
そして、俺が行った行為。それは悪魔を呼び出す為の方法。
もしかして、俺がこの子をここへ呼び出してしまったのか?

「……はぁ」

まさか、こんな摩訶不思議な事が本当に起きてしまうとは……。
そりゃ俺だって、時には非日常な事が起きてはくれないだろうか。と思う事はあった。
便利な道具を出してくれるタヌキ型ロボットや、家に居候する宇宙人、口から電撃を出す子供。
そういう出来事が、出来たら暇な時にでも、俺の目の前に現れてくれないか。と思うときもあった。
だが、実際それが起きると、本当にカオスな事に、俺は気付かされたのだった。


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