コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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これってラブコメ?
日時: 2014/11/25 17:46
名前: 夕陽 (ID: jP/CIWxs)

こんにちは!夕陽です。
前作が完結したので新しいのを書き始めることにしました。
アドバイスなどをいただけると嬉しいです。

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Re: 森にある泉には天使と悪魔が住んでいるらしい ( No.3 )
日時: 2014/01/01 16:48
名前: 夕陽 (ID: u0Z/EkUZ)

一話 森にある泉には恋を叶える神様がいるらしい

「ここが、恋をかなえてくれる神様がいる泉がある森か……」
 目の前には神秘的とは言いがたい森が広がっている。
 中に入ったら光が届かないぐらいに木が生えていて、気味の悪い動物の声が聞こえてくるのではないか……。
 そんな思いが私を包み一歩踏み出す勇気さえも奪っていく。
「やっぱり、今日も無理だったな……」
 ひとり言をつぶやきつつ私の足はこの森から遠ざかり、家に近づいていく、その時だった。
 森の中から不思議な声が聞こえたのは……。
「君は、どうしてここに来たんだ……?」
 男の声のようで女の声のような、大人の声のようで子供の声のようなまさに神様らしい声だった。その声に導かれるように私はずんずん森の中に入ってゆく。
 この森に入った事はないはずなのに、私は泉のある場所がはっきりとわかった。
 そして、泉に着いた時、私は無意識に願い事をした。
「私には、好きな人がいます。その人は、私と同じ学園ですが、私は中等部、彼は高等部なのでなかなか会えません。なので、私と彼を結び付けてください!」
 誰にも聞こえない、自分にさえよくわからないような小さなささやき声。なのに、
「君、恋をしているんだねっ」
 という言葉と共にまさに天使! というような容姿の子が出てきた。そして、
「天使、勝手に出て行くな!」
 ととがった角と八重歯、しっぽと羽がついた生物が出てきた。
「おい、僕の説明ひどくないか!? 悪魔っぽい子でいいだろう!!」
 どうやらこの子は私の心が読めるようだ。
「まあ、私も読めるけどね」
 ……どうやらこの子達は私の心が読めるようだ。
「ちなみに、あなたは小池翼とかいて、こいけつばさと読む、紅葉学園中等部3年の女の子。性格は消極的でクラスでは影が薄いほう。友達と遊ぶのはあまりないインドア派。好きな人は——」
「って、なんでそんなことが解るんですかっ!? しかも個人情報ですよ、それ。しかも、す、す、好きな人なんて……」
 私のすごい慌てぶりに天使は
「好きな人なんて、いない? 嘘じゃん。さっき願っていたでしょ?」
 うっ。確かに。
「だから、私たちがあなたの恋、手伝ってあげるよっ。っていうかこの恋が叶うまで私たちがそばにいるからっ」
「おい、だから勝手に僕を巻き込むな」
 そんな悪魔の声を無視し、私は
「そんなー」
 と非難の声を上げた。
「大丈夫、大丈夫。何気なくサポートするだけだから。で、その彼の名前は——」
「だからそれ以上言わないでよー」
 私はちょっと涙目になりながら天使に言うと
「オッケー。じゃ、悪魔準備するよー」
「とりあえず、お前らは僕の話を聞け!!」
 と同じく涙目どころか泣いている悪魔を泉に引っ張り込んだ。きっと彼女達の住まいなんだろう。
 それより、もし私の恋が叶うとしたらどんな形で叶えてくれるのだろうか。
 嬉しいような、心配のような複雑な思いを持ちつつ私は家に帰った。

Re: 森にある泉には天使と悪魔が住んでいるらしい ( No.4 )
日時: 2014/01/19 10:56
名前: 夕陽 (ID: f4Jqg2cP)

二話 私の家には天使と悪魔が引っ越してくるらしい

「ただいまー」
 いつもどおり、玄関の扉を開けつぶやいた言葉は自分の耳にむなしく聞こえるだけで反応はない。なぜならこの家には今、私しかいないはずだからだ。しかし、
「おお、来たね。翼! 今日から住むことになった天使だよっ」
「翼さん、また天使が迷惑かけてすみません……」
 声が聞こえてきた。あれ? この声どこかで聞いたことがあるような……。
「だーかーらー。天使だよっ。あの泉にいた!」
 そう、たしか天使と悪魔の2人組みだったような……
「って、何でここにいるの?」
「んー? 何でって言われても……。恋をおうえんするため?」
「何で疑問系! それにここにいても意味ないよね?」
 その私のもっともな疑問に天使は
「だいじょーぶ! 私たちも翼と一緒の学校に転校するからっ」
 何の疑問もないような自信満々な態度で言った。
「いやいや、無理でしょ!? 大体手続きはどうやったの」
「そこらへんは天使の力で。よゆーだったよ」
 どうやら天使の力はこんな事もできてしまうらしい。もうしょうがない。しかし制服はいいとして、名前はどうするんだろうか。さすがに天使と悪魔じゃあやしまれるだろう。
「だいじょーぶだよ! 名前はもう決めているから」
 どうやらそこらへんも大丈夫らしい。どんな名前だろう?
「それはね、後でのお楽しみっ」
 ちょっと気になるが、まあいいだろう。
「あのさ、天使。私のクラスに入るの?」
「私は翼のクラスだよ。でも悪魔は高校の方。ちなみに悪魔の名前は先に言っておくよ。悪魔の名前はね」
「悪魔の名前は?」
「山下 亜久真だよっ」
「それ、完全にアウトでしょっ。今すぐ変えなさい! 天使もそんな名前?」
「まあ、教えてあげるよ。私は谷口 天思だよ」
「天使も変えなさい! 名前」
 思わずびっくりしてしまった。ただの当て字じゃないか。

 結局天使の名前は谷口 天。悪魔の名前は真琴になった。
 こんなんで学校、大丈夫だろうか……。

Re: 森にある泉には天使と悪魔が住んでいるらしい ( No.5 )
日時: 2014/01/19 12:15
名前: 夕陽 (ID: f4Jqg2cP)

三話 私の学校には天使と悪魔がいるらしい

 今日は天と真琴が、(今日からは天と真琴と呼ぼう)はじめて学校に来る日。でも2人は先に学校に言っているので一緒に登校しているわけではない。
 私はいつもどおり学校へと向かった。


 教室に着いたとき、私はちょっと緊張していた。なぜなら、天がこの学校に来るからだ。まあ、もう教室にいる事はないだろうしと思いつつ、私は自分の席に着くと、
「おはよー。翼っ」
 と挨拶してくるクラスメイトがいたので私も、
「おはようございます」
 と返した。そして、だれだろう? 挨拶してくれたのはと思い、その声の方向を見ると、

——谷口 天がいた。

「えっ、なんであなたがここに……」
 と言うと、天の近くにいたクラスメイトが
「何言っているの? 翼ちゃん。天ちゃんはこのクラスだから当たり前じゃない」
 といわれた。よくわからないので天に
「いったいどういうこと?」
 と小声で問いかけた。すると天は
「転校生じゃなくて元々いたっていうように設定したんだよ」
 と悪びれもせず答えた。全く……。

 一時間目、二時間目といつもどおりに時間は過ぎていった。
 いつもどおりではなくなったのは昼休みの事だった。
「よし、翼。翼の好きな人を見に行くよっ」
 と、大声でいったのだ。自然と皆の視線は翼と天に集まった。
「ちょっと、天。あんま大きい声で言わないで」
 と私は慌てて言ってその場から逃げ出そうと教室から出た。
 このまま戻るのも嫌なので仕方なく天と一緒に好きな人の教室へ向かう。何でこんな事になってしまったのだろうか……。
 ぐいぐいと引っ張る天の手は強くてこんな小さな体のどこにそんなパワーがあるのかと疑ってしまう。きっと天使のパワーだろう。
 なんとか高等部のそのクラスにつき、一息ついていると天は
「で、あの人が翼の好きな人?」
 と今度は小声で問いかけた。その視線の先には中性的ですごくきれいな顔をした男の子だった。私はうなづくと
「へえー。でも私のタイプじゃないな」
 と言った。別にいいじゃんと思ったが高等部で叫ぶわけにもいけないのでぐっと我慢する。
「でも、何で好きになったの? あんまり関わりないでしょ?」
 と天が聞いてきた。まあ、確かにそうだよなと思った。なので私は
「放課後話すよ」
 といい、教室に戻った。

Re: 森にある泉には天使と悪魔が住んでいるらしい ( No.6 )
日時: 2014/01/04 17:21
名前: 弥佳野 (ID: cO8l6SCU)

新作ですか、頑張ってください!
翼ちゃんが、天にさっそく振り回されていますね(笑)

Re: 森にある泉には天使と悪魔が住んでいるらしい ( No.7 )
日時: 2014/01/04 21:34
名前: 夕陽 (ID: TyWmpdO/)

弥佳野さん
確かに翼は天に振り回されます(笑)
あと、真琴も天はいじるような気がします。(一話を見る限り)
コメント、ありがとうございました!


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