コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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君が、好きなんだ。
日時: 2015/12/30 00:44
名前: 湯桁のろま (ID: Cyd1DlTj)  

こんばんは、湯桁のろまと申します。

いやー、寒いですね。
皆様、どうか風邪にはお気を付けて下さい(><
・・・あまり人の事言えませんが(既に風邪気味)


さてさて、突然ですが、新しいお話でも書いてみようかと思います!
悩んだ末に至った結論→恋愛系
・・・実は恋愛ものを書くのはこれが初めてに等しいと言っても過言ではありません!
既にお分かりかと思いますが、元々文才がありません、皆無ですwつまりはかなりの悲惨な作品になる可能性大です(^-^;
ですのでどうか、期待はしないでやって下さい(元から期待なんかしてねぇよ)・・・ごもっとも▽・x・▽


尚、コメント是非、是非是非z・・・オ、ォお待ちしておりやす←




   |x・)))


*少しづつ、更新していきます。更新ペースはあまり安定しません。のんびり、のろまに書いていきます*

















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Re: 君が、好きなんだ。 ( No.55 )
日時: 2016/03/07 18:44
名前: 湯桁のろま (ID: Cyd1DlTj)

 朝雛と結城は、やがてふっと笑いあった。
 それは、お互いが心を通わせた瞬間でもあった。
 二人の“好き”が交差する。


 こうして、二人はめでたいことに両想いになれた。

「宜しくお願いします」
「・・・宜しくお願いします」




 そうして二人は穏やかに、そして照れくさそうに、微笑みあった。



 一見、幸せな結末に見えるがーー。




 果たして、これは幸福か、否か。



 それは、今の二人にはまだ分からなかった。
 分かるはずもなかった。








 これが、悲劇の始まりになるかもしれないという事にーー・・・。













Re: 君が、好きなんだ。 ( No.56 )
日時: 2016/03/07 18:52
名前: こん (ID: MFhVYAIJ)

朝雛さん、ようやく気持ちが言えて良かった(^ν^)
嬉しいなあ。

これからまた展開があるのね。

楽しみにしてます!

Re: 君が、好きなんだ。 ( No.57 )
日時: 2016/03/08 10:57
名前: 湯桁のろま (ID: Cyd1DlTj)

こんちゃんへ

 来てくれてありがとう!

 そうですね、やっと朝雛さんは気持ちを伝えることができたんです!
 でも悩みました(´・・`)
 想いを伝えられずにお別れっていう方向に持って行こうか、別の線で行こうか、それとも今回見たいにするか・・・



 これからも、宜しくです!

Re: 君が、好きなんだ。 ( No.58 )
日時: 2016/03/08 19:57
名前: 湯桁のろま (ID: Cyd1DlTj)



02.好きなのに



 更科遥人は、“卒業証書授与式”と書かれた看板を見つけると、西富高校の正門を通り抜けた。
 今日は、妹の卒業式である。
 本当ならば、式に間に合う様に着きたかったのだが、生憎寝坊という大失態をしてしまった為、恐らく式が終了した後であろう、この時間帯に来た訳である。
 時刻は11時30分。
 妹の話だと、確か今くらいの時間に終わると聞いている。
 流石にもう間に合わないだろう。
 正門付近では、既に卒業生や保護者等が集まっていた。


 
「お兄ちゃーん!」


 不意に声がした。
 この綺麗な聞きなれた声は、恐らくーー・・・。


 「美澪!」


 正面から駆け寄って来たのは、俺の妹である更科美澪であった。
 さらさらの髪を揺らしながら、手を振っている。


 「お兄ちゃん、遅いよ!もう終わっちゃったし」
 「悪い。寝坊した」
 「昨日、あれほど言ったよね?」


 頬を膨らませながら、美澪は腕を組んだ。


 「マジでわりぃ。だけどよ、まぁせっかく来たんだからそう怒るのはやめようぜ」
 「もう・・・しょうがないんだから・・・とりあえず来てくれただけでも良しにしときます。来てくれたの、お兄ちゃんだけだしね」


 美澪はそう言って穏やかに微笑んだ。
 美澪の両親は、美澪の事を毛嫌いしている。本当に嫌っているのかは分からないが、親子同士、あまり仲が良くない。どちらかというと、母親が美澪に対しての当たりというか、扱いが荒いので、実際の所は何が理由でそういう関係になっているのか、詳しい事情は兄である俺にもよく分からない。父親に関しては、美澪が小学生の頃に他界した。確か、美澪が6年生くらいの時だっただろうか。俺はその時中学2年生くらいだった。
 察するに、仲が悪い理由は父親の他界が原因なのだろうか?
 まあとにかく、そんな複雑な家庭の状況だからせめて俺だけは美澪の心の支えになれたらと思い、出来るだけ美澪の味方になってきたつもりだった。
 実際、本当に美澪の支えになれているかは分からないが。
 だから今日もこうして卒業式に来た訳である。
 ・・・大遅刻をしてしまっている時点で、支えもなにもなくなってしまっているのだが・・・。







Re: 君が、好きなんだ。 ( No.59 )
日時: 2016/03/09 21:35
名前: 湯桁のろま (ID: Cyd1DlTj)


 どれくらい時間が経過しただろうか、暫く立ち話をしていたらあっという間に正午を迎えていた。

 「わりぃ。こんな時間になっちまった。友達んとこ行かなくて良いのか?」
 遥人は少し心配になって聞く。
 美澪は、少し遠くを見つめながら呟いた。

 「いいの。・・・もう、終わった事だから」
 「終わった?」

 遥人は、眉間にシワを寄せた。

 「あっ、ううん大丈夫、何でもないからっ気にしないで?」

 美澪は慌てて両手を振り、にこっと笑ってみせた。
 しかし遥人は、何となくではあるが察していた。
 ーー無理をしている。
 美澪は、昔から何かを我慢している時は、こういう笑みで「大丈夫」だと必ず言う癖があった。
 幾ら言葉や笑みで平静を装っていても、雰囲気や僅かな声音や表情の影で何となくでも察してしまう。美澪の中で何か葛藤や感情の渦を必死に彼女なりに抑えているのだと、そう遥人は感じていた。

 「・・・まぁ・・・美澪が良いっていうんなら無理にとは言わないんだけどよ・・・って、美澪?」

 遥人は、言葉を途中で止めて美澪を見る。

 「・・・・・・」

 美澪は、一点をじっと目を見開いて見ていた。
 見開いて、というか、じっと見ていた。
 その瞳が、何だかどこか切ない。
 遥人は、美澪の視線の先を目で辿る。





 そこには、ある男女が二人、並んで歩いていたーー・・・。




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